年末は大掃除や年賀状など、師走の時期は何かと忙しいものですね。今日はそんな年の瀬とはまったくもって一切、微塵も関係ない「髭」について1800年代の古い画像交えてご紹介したいと思います。(笑)

 

1.髭とは
髭(ひげ)とは、人間の顔から顎の下にかけて生える毛のことで。髯、鬚とも書き、くちひげ(髭)、あごひげ(鬚)、ほおひげ(髯)で漢字を使い分けます。また、英語においても同様に使い分けられているようです。

男性ホルモンによって発毛が促されるため、思春期以降の男性に濃く生えますが人種、個人により濃さにかなりの差があります。また、女性でも民族によりひげが比較的濃い場合があるようです。体毛と比べると大変硬く、同じ太さの銅線に匹敵すると言われています。そのため髭を剃るときには蒸しタオルや湯で髭を柔らかくしておいた方が良いです。一人当たり6,000から25,000本程度の髭があり、平均すると一日当たり0.4mm程度伸びるとされています。新モンゴロイドは髭が薄く、これは寒冷気候(冬期は髭を延ばしていると、吐息で凍結して顔が凍傷になる)への適応と考えられています。

髭の有無やその容態はその人の印象に大きな影響を与えます。そのため近代以降のヨーロッパやその文化的影響を強く受けた文化を持つ殆どの成人男子はカミソリ、電気カミソリ等を用いて、髭の手入れを日常的に行います。アレキサンダー大王が若く見られたいという理由から史上初めて髭をそったとする伝説もありますが、実際にはそれ以前から人間は貝殻等を用いて髭の手入れをしていたとされているようです。 紀元前3000年頃には銅製のカミソリを用いていたともされています。

 

成年男子のシンボルとしてみられることもあり、イスラム教圏では鬚を生やしていない男性は一人前と見られません(髭のない成人男性は同性愛者と異教徒だけである)。またユダヤ教徒、アーミッシュ、インドのシク教徒やアフガニスタンの最大民族であるパシュトゥーン人は戒律により一生髭を剃らないそうです。

2.髭の過去
日本でも、中世の武士は髭を蓄えることは当然とされ、髭のない顔は嘲笑されたそうです。そのため、髭の薄い者(豊臣秀吉が有名)には付け髭をつけることが行われました。その後、髭を生やす習慣は江戸時代初期に流行したが、「風紀を乱す」として禁止されました。すぐに習慣は衰え、多くの武士も髭をそるようになったそうです。西洋では18世紀頃から、特にヴィクトリア朝イギリスで髭を蓄えることが流行し、日本でも明治時代にはその影響から地位の高い男性の間では髭を蓄えることが流行しました。

 
しかし現代においては、髭を生やす者よりも剃る者の方が圧倒的に多く、大多数の企業(特に接客業など)や高等学校までの学校では髭をはやすことを禁止していること、髭自体を嫌っている者も多く、特に中途半端な髭の生やし方が「無精髭」という俗称で呼ばれ、不衛生だと感じる人もいること、また、髭を生やすことを理由に解雇される、人事評価などの対象になることがあるなど、諸外国と比較して日本における髭に対するイメージは非常に悪く、髭を生やすことはあまり普及していません。他方、アメリカで生活する日本人男性はそのままでは子供と間違われてしまうことがあるために髭を生やすこともあるそうです。

とはいえ、最近ではイケメン俳優やハリウッドセレブの影響によりヒゲは市民権を得て、個性を主張する重要な部分になりつつあります。ヒゲを茶色に染めたり、ヒゲトリマーなるヒゲを整える道具さえ出ているようですよ。私も清潔感が出るように髭のお手入れをして行きたいと思います。

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバトロデザイン 横内 康弘