今日は中国の庶民的な図案について取り上げてみようと思います。ここでいう庶民的図案とは、一般的に生活で使われているマッチや、ラベル等の図案のことです。古いものは日本の昭和時代やそれ以前のものととても似ていますが、やはり書体の使い方や赤を基調としたレイアウトは中国にしかない独特な雰囲気を持っています。

 1.中国と赤
  中国にとって赤はとても縁起のいい色であり、国色であり、共産主義の象徴的な色でもあります。建物から印刷物まで何千年もの期間赤い色をメインに使い続けてきた、中国ならではの赤色の使い方はとても興味深いです。特に中国のマッチのパッケージデザインは世界的にも人気です。

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2.カラフルなデザイン / マカオの広告

 印刷技術が向上した頃、共産体制も緩み、中国の意匠も西洋の影響を受けだします。結果中国でも多くのパッケージや印刷物がカラフルになってきます。特にマカオでは、国籍は中国ですが西洋との繋がりが特に強く、繊細な中国独自のイラストに、西洋的な華やかな色が添えられたこの頃の図案もシンプルで、イラストも独自性がありとても魅力的です。

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 中国は国名は1つでも、マカオや台湾、チベット等多くの独自の文化を持った民族を抱えていています。上記のデザインのように、地域によってもかなりデザインは変化してくるので、その微妙な違いを楽しむのもマニアックですが、おもしろいです。

アルバトロデザイン 猪飼 俊介

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