喉風邪の次は、咳がどうにも止まらずインフルエンザにかかったものかと病院に行ってみたところ、散々隔離された末に風邪と判定を受けた代表 猪飼です。 今後とも宜しくお願い致します。 さて、本日は上記の病院事件のせいでかなり職務におされ気味のなか、フォントの記事を書きたいと思います。 グラフィック事務所だけに、普段からフォントは色々なものを使用します。 しかし最近はかなり数が多く、フォントビューワーで毎回何百、何千とある書体を確認するだけでも大変な作業です。 そこである程度有名なフォントから、特性や歴史を覚えていこう!というのが今回の「奥深き書体の世界」シリーズ(予定)です。 今回はまず、日本語フォントについてです。

1.そもそもフォントとは

  わかりやすく言えば、コンピュータ中の文字の種類を一式にまとめているデータの事です。 元々は活字印刷用の書体デザイン一揃いの事を示していましたが、最近は完全にグラフィックデザインやエディトリアル等の出版系の技術はデジタル化したため、一般的にフォントとはコンピュータ内に存在するデジタルフォントの事を示します。 各国の言葉に応じて有名なフォントは異なりますが、日本は明朝体やゴシック体等を筆頭に他国と比べても引けをとらない数多くの書体が存在しています。

 フォントの存在理由は、文章の種類に応じて使い分けることで、文書の表現力を向上させることにあります。

2.フォントの種類

  活字印刷がはじまって以来、フォントはかなり複雑に数多く分類されるようになりました。 基本的な分類を理解する為に、簡単に用語をまとめてみました。

等幅フォント と プロポーショナルフォント
これは文字の幅が常に決まっているフォントと、文字によって最適な幅が設定されているものの違いです。分かりやすい例えだと、全角英字と、半角英字があります。

 

ビットマップフォント と アウトラインフォント

 ビットマップフォントは、画像と同じドットといわれる粒の集合でつくられたフォントです。 解像度の低い携帯電話や、ファミコン時代によく使われました。 データが軽く、高速処理が可能なのが利点ですが、拡大縮小をすると形が崩れてしまいます。
 アウトラインフォントは基準点からの距離や湾曲具合の情報を保存しているデータな為、いくら拡大縮小をしても美しい出力ができます。 データが重く、表示や印刷に時間がかかるのが難点でしたが、コンピュータの発達によって現在はアウトラインフォントが主流になっています。

アウトラインフォントの形式

 時代と共にフォントは紙面からデジタルへ、ビットマップからアウトラインフォントへと移行してきたのですが、アウトラインフォントにも現在かなりの種類があります。 原因として、WindowsとMacというOSの二極化や、各OSのバージョンの変化に伴ってフォントも形式を変えてきたからです。 今回はフォント全般の紹介なので詳しい説明は割愛しますが、Macで発達したPostScriptフォントや、Win Mac両用のTrueTypeフォント、さらにTrueTypeフォントの次期形式としてAdobe、Microsoft (マックも途中から賛同する形で参加)により開発されたOpenTypeというフォントの形式等が現在主流になっています。

3.様々な日本語フォント

 フォントの面白いところはただ単にグラフィックデザインやエディトリアルで活用できるだけではありません。 今は実に様々なフォントが出ていて、文字のフォントではなくて全て記号のものや、カタカナだけの為のフォントも出回っています。 そうした特殊フォントは、フリーフォントとして高額な金額を払わずとも手に入るものも多く、デザイナーにとってフォントはいまや使うだけでなく、気軽に作れるものにもなりつつあります。

 フォントによる電話マークの違い

日本語 筆文字フォント「白龍」
筆文字の魅力をアウトラインフォントにしてあります。

 

欣喜堂フォント
古い書物の活字をスキャン、補正し、デジタルフォントで再現

 

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