すっかりブログ更新が追いつかなくて大変申し訳ない気持ちのアルバトロデザイン代表 猪飼です。 仕事量や環境の変化によって目まぐるしく毎日が過ぎ、ブログまで頭が回っておりませんでした。 今後はできるだけ空いてる時間にまた更新できたらと思いますのでこれからも宜しくお願い申し上げます。 そんな久しぶりとなってしまった本日は世界のガソリンスタンドのロゴについてです。 意外と国によって異なるテイストを持ち、国際起業も多い為、おもしろいロゴが数多く存在します。 また、ドライバーが一目で見分けられるという色や形のアイキャッチーさもグラフィックとして魅力の1つです。
1.ガソリンスタンド独特の雰囲気とロゴ
昔からガソリンスタンドに行くと独特な雰囲気を感じます。 広めの土地に柱が並び、昔からあまり変わらない大型のガソリンを出す機械、そこから又は上から伸びた銃のような形をした給油口が子供の頃からとても印象的な空間でした。 海外に行くとどこの国でも差はあるものの、似たような機能、外見をしていてどこの道沿いにあるというのもガソリンスタンドぐらいです。 正に文化を超えた現在の世界共通の建物です。
最近ではそんな独特な空間を利用したデザインされたガソリンスタンド等も増え、ガソリンスタンドとデザインの関係はロゴだけではなくなってきています。
そんなガソリンスタンドをそれぞれ印象付けているのが運営している石油会社のロゴです。 どこの国でも知っているロゴを見つけると落ち着くものですが、見たことも無いロゴも新鮮で面白いですね。
日本国内にも数多くのマイナー石油会社が存在し、オリジナルのロゴを使ったガソリンスタンドが数多く存在するので、そうしたマイナーロゴを紹介するのも面白いのですが、今回はデザインという視点から世界のロゴに着目してみたいと思います。
2.昭和シェル Shell (日本,オランダ)のロゴ
日本の石油元売企業の昭和シェルは現在オランダに本拠地を置くロイヤル・ダッチ・シェルグループの国際グループ企業です。 元々はムール貝のようなリアルな貝のシルエットでしたが、1971年にローウィがデザイン、色を一新した事でその完成度とインパクトは世界的に有名なロゴとなりました。 ちなみにこの昭和ショルのロゴの正式名称は「ペクテンマーク」と言う名前だそうです。
3.シットゴー Citgo (アメリカ)
日本ではあまり馴染みのないアメリカを中心としたベネズエラ石油のグループ会社です。 三角形のシンプルなシルエットに、オレンジとシアンのインパクトのある色使いがとても特徴的です。
4.テキサコ Texsaco (アメリカ)
こちらも日本ではあまり馴染みのないアメリカに本社を置くガソリンスタンドでが、全米2位のシェアを誇っています。 2001年シェブロン社と合併吸収されたため、正式にはシェブロン社ですが、コンビニ、ガソリンスタンドとして名前が売れているため現在もテキサコのロゴは残っています。
5.エクソンモービル Exxon Mobil (アメリカ)
民間石油会社として世界最大の総合エネルギー会社です。 日本ではEsso,Mobil,ゼネラルというブランドでガソリンスタンドを経営しています。 因みに元々はEssoではなく、エナジーコーポレーションを短くした「Enco(エンコ)」という名前で世界ブランド展開するつもりがエクソン・モービル・ジャパンは「”エンコ”はエンジントラブルを意味する俗語だからだめ」という理由で拒否しました。 さらにアメリカ本社から「正式社名であるエクソンというブランドで展開したい」という要望を「クソという部分が不快に感じる」と言う理由でさらに却下してEssoを貫いています。
ロゴ自体はヘルベチカを使ったとてもシンプルなもので、1971年にR. Loweyによってデザインされたエクソンロゴと、1965年にChermayeff & Geismarによってデザインされたモービルのロゴを会社の合併と共にロゴも合併して使用しています。
6.アジップ Agip (ローマ,イタリア)
妙な存在感のあるイタリアの石油会社アジップは現在ローマに本部を置く国際企業です。 モーター系のブランドとして名高いアジップですが、イタリア語で「イタリア石油公団」を意味し、Azienda Generale Italiana Petroliの略となっています。 元々イタリア政府の60%出資により設立された国営石油会社とは思えないビビットなロゴが実に特徴的です。 六本足の火を噴く犬だけでなくドイツ的なカラーリングやデザインのバランスが実に絶妙なロゴです。
このロゴのコンセプトは、犬は忠実真、六本足は速い技術革新、炎は溢れるエネルギーを意味するらしく、Agipの打ち出したいコンセプトから作りだした動物だそうです。
7.ガソリンスタンドのロゴまとめ
今回は紹介しきれませんでしたが、まだまだ国際石油企業は数多く存在し、素晴らしいロゴも多いです。 特にカナダのペトロ・カナダや、イギリスのbpは個人的に好きなロゴです。 ガソリンという、車やスポーツ性、性能、安心感を与えるという多くのイメージにアプローチする方法として各社がとてもユニークでインパクトのあるロゴを考案、使用している所もおもしろいです。
brf
こんにちは。。。
普段何気なく見ているロゴマークにもいろいろと歴史や意味があり大変興味深く、勉強になりました。。。
brfもいつかはロゴマークを変えられるぐらい発展していければ。。。。と思いました。。。。。