整体に行ったものの、逆に悪化してしまったアルバトロデザイン代表 猪飼です。 仕事もいよいよ大詰めで、はやく健康的な生活がしたいです。 最近は朝早くに下北沢の遊歩道の辺りを歩いているのですが、今日は天気がとてもよく、カメラをもってふらふら歩くには最高の午前でした。 いつかは自然の多いところでゆったり住みたいなぁなどと妄想を膨らませていたところ、事務所に行くとずっと心待ちにしていたガイギー社の広告デザイン画集が届いていて、心躍らせながらブログを書いております。 やっぱり、バウハウスに影響を受けた昔のデザイナーの作品は素晴らしいです。 という訳で、本日はスイスだけでなく、ヨーロッパの50年代~70年代グラフィックデザインの代表格であったガイギー社の広告についてです。 

1.ガイギー社とフレッド・トロラー

各時代にはその時代のよさを持った作品があります。 それはアートでも、デザインでも、ファッションでも、映画でも同じだと思うのですが、時代のよさには関係なく、飛びぬけた才能と感性を持った人の作品というのはいつの時代でも輝いて見えるものです。 本日紹介するフレッド・トロラーは正にそんなグラフィックデザイナーでした。

1920年代~1930年まで影響を世界に与え続けたドイツのバウハウスによって、世界のデザインは少しずつ化学反応を起こしていました。 1950年代、その波はスイスにも確実に押し寄せていました。 その先頭を切ったのは紛れもなく、ガイギー社であったといえます。 ガイギー社はスイスのバーゼルに本社があった医療品メーカーで、まだ大学を卒業したばかりの若いデザイナー、フレッド・トロラーとの出会いで世界的に注目される企業となります。

フレッド・トロラーは1930年チューリッヒ生まれの、スイス・スタイルと呼ばれる極めてシンプルなグラフィック・デザインをベースに学習したデザイナーでした。 フレッド・トロラーの作り出す広告はシンプルながらも的確な商品内容を表しており、新しくも明快で洗練されたフレッド・トロラーのデザインを気に入ったガイギー社は彼を新しく設立するアメリカ支店のデザイン・ディレクターとして招きます。

これによりガイギー社の広告デザインからパッケージ、ロゴ、タイポグラフィなど、全てのデザインを統括する権限を得た若きフレッド・トロラーはその全てを自らデザインし、次々と斬新なデザインを生み出し、その全ての作品が世界じゅうのデザイナーを捕らえ、虜にしました。 これにより、アメリカ全土にスイス・スタイルのデザインが人気となり浸透し、後のアメリカのミッドセンチュリー期のデザイナー達へ大きな影響を与えると共に、スイス・スタイルのグラフィックデザインは世界的なデザインのベースにもなりました。

2.フレッド・トロラーのデザイン哲学

スイスからアメリカへ、アメリカから世界へとフレッド・トロラーのデザインは瞬く間に広がっていきました。 ではフレッド・トロラーのデザインは何故そこまで強力だったのでしょうか。 フレッド・トロラーの人気の裏には強靭且つ確固たるデザイン哲学がありました。

フレッド・トロラーのデザイン哲学とは、明快なものでした。 複雑なデコレートが施された多くのグラフィックデザインの中で、目立つにはよりシンプルにしたものを打ち出すべきだと考えたのです。 限界までシンプルにそぎ落としながらも、限られた表現要素は確実に重要な情報をしっかりと表現する事こそが最も効果的だと考えました。 伝えたい情報はなにか、そして、一瞬でその情報伝える為にはどうすればよいかをフレッド・トロラーはスイス・スタイルのデザインから学んでいました。 あとはどのように、表現するかです。 表現力に欠けても、彼のセンスは天才的でした。

当時の広告からは全く異なる広告デザインを作り上げたフレッド・トロラーの作品を、国際企業であるガイギー社は快く受け入れました。 他者から広告やデザインの力で飛びぬけるには新しいブランド・イメージが必要だと理解していたからです。 こうして、柔軟かつ的確なデザインへの理解を持つガイギー社と、スイス・スタイルデザインを新しいデザインに作り変えた若きフレッド・トロラーのタッグが完成され、1950年代~1970年代の間に、世界的名作が次々と生まれたのでした。

 
※今回購入したGeigyの本です (Corporate Diversity Schweizer Granfic )

2.フレッド・トロラーのデザイン哲学

スイスからアメリカへ、アメリカから世界へとフレッド・トロラーのデザインは瞬く間に広がっていきました。 ではフレッド・トロラーのデザインは何故そこまで強力だったのでしょうか。 フレッド・トロラーの人気の裏には強靭且つ確固たるデザイン哲学がありました。

フレッド・トロラーのデザイン哲学とは、明快なものでした。 複雑なデコレートが施された多くのグラフィックデザインの中で、目立つにはよりシンプルにしたものを打ち出すべきだと考えたのです。 限界までシンプルにそぎ落としながらも、限られた表現要素は確実に重要な情報をしっかりと表現する事こそが最も効果的だと考えました。 伝えたい情報はなにか、そして、一瞬でその情報伝える為にはどうすればよいかをフレッド・トロラーはスイス・スタイルのデザインから学んでいました。 あとはどのように、表現するかです。 表現力に欠けても、彼のセンスは天才的でした。

当時の広告からは全く異なる広告デザインを作り上げたフレッド・トロラーの作品を、国際企業であるガイギー社は快く受け入れました。 他者から広告やデザインの力で飛びぬけるには新しいブランド・イメージが必要だと理解していたからです。 こうして、柔軟かつ的確なデザインへの理解を持つガイギー社と、スイス・スタイルデザインを新しいデザインに作り変えた若きフレッド・トロラーのタッグが完成され、1950年代~1970年代の間に、世界的名作が次々と生まれたのでした。

 

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