ロンドンオリンピックのグラフィックデザイン事情




  いよいよオリンピックもクライマックス! なのに、金メダルをまだとっていないということしか知らない仕事詰めのアルバトロデザイン代表 猪飼です。 社内旅行でいいから(現地では仕事)温泉に行きたいなぁと適わぬ夢を見るのが今の唯一の癒しです。 さて、まだまだ先のことですが、ロンドンオリンピックのデザイン事情をさらっと本日はお送りしたいと思います。

1.実はかなり歴史のあるロンドンオリンピック

 開催する予定だったが、第二次世界大戦で潰れてしまったロンドンオリンピック(1944年)も含めると、実は次回(2012年)でもう4度目のロンドンオリンピックとなります。 しかもあまり雪が降らないので、全て夏季オリンピックです。 さすがは歴史と伝統の国際都市ロンドンですね!
 ちなみに、2012年のロンドンオリンピックでオリンピック事態は記念すべき第30回目オリンピックとなるようです。 イギリス、オリンピック協会共にかなりの予算で派手に祝われそうですね!

 

 

 

2.ロンドンオリンピックのデザイン

 実はそんな期待のロンドンオリンピックですが、ロゴがダサいとかなり前から問題がおきているようです。 ロンドンオリンピツクのエンブレムが発表された瞬間から各団体、個人からデザインがダサすぎるとクレームが入り、フリーペーパー(イギリスでは無料の新聞がとても発達しているので)でも大々的に非難が寄せられ、ロゴの改善の特集を組んだりしていました。 個人からよりベターなロゴを募集して新聞に載せたりと、各団体が改善につとめていたようですが、最終的には現存のものでいくことが決まったようです。
 その問題のロゴが下のものですが、たしかにちょっと・・・ という気もしますが、同じデザインをする側から考えるともうクライアントが決めたデザインを非難するのはかわいそうな気もしますね。

 

3.ロンドンオリンピックのデザイン提案: 学生デザイナーアラン・クラークの提案デザイン

 ロンドンオリンピックのロゴデザインを新聞社や、デザイン雑誌等で公募して、ロンドンオリンピック協会によりよいデザインをみせつけて変更させる、というのがロンドンで一時期にブーム的ムーブメントになりました。 それにより、時間のある学生デザイナーだけでなく、徐々にプロのグラフィックデザイナーも動き出します。これにより「ロンドンオリンピック」というカテゴリー内でデザイナーがデザインバトルを繰り広げるような方向性ができました。

 エンブレム(ロゴ)デザインは決まってしまったのだから次はポスターだ! ということで、様々なデザイナーがオリンピックポスターを提案しました。 その中で、タイポグラフィーを勉強しているアラン・クラーク(Alan Clarke)という学生デザイナーの作品がとても各制度が高く、注目を集めています。

 まだ学生であるアラン・クラークはこのロンドンオリンピックのデザインムーブメントにのってポスターを6点制作し、ネットで公開しました。 コンセプトは、それぞれのスポーツ(とその動き)をぎりぎりまでそぎ落としたシンプルな図形を表すという所にあります。
 アランの作品のクオリティーの高さに、世界中のネットユーザーからはこれが正式なリオンピックのポスターなのではないかと間違われるほどで、あくまで提案と知った人たちも「もう、これでいいと思う!」という声が寄せられています。

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2 Comments

  1. こんにちは。

    ロンドンオリンピックの事情、初めて知ることばかりでした。
    「ロゴがダサい」という話、
    やはりデザイナーの立場としては少し同情してしまいますね…
    学生のポスターのデザインは気に入りました。

    インターネットがこれほど普及している今だからこそ起こる、
    このようなムーブメントはとても興味深いですね。
    多くの人が関心を持って作り上げていくオリンピック。
    今からロンドンオリンピックが楽しみになってきました。

  2. IKAI

    >rb4さん
    こんにちわ。いつも書き込みありがとうございます!
    デザイン批判は、デザイナーの立場からすると本当に複雑ですよね。
    最近は批判されるたびに成長しているんだ、と自分に言い聞かせています。笑

    日本のオリンピックはなかなかまだ振るわないようですが、
    オリンピックのデザインでは東京オリンピックのデザインが結構好きです。
    ロンドンオリンピックもポスターがどうなるか、楽しみですね!

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