初々しい緑があちらこちらでよく目を惹く季節となりました。どうやら世間ではゴールデンウィークが明けますと五月病という病を発症される方が毎年多いのだそうです。みなさまは大丈夫でしょうか? 私は、元気です。はじめまして、アルバトロデザインでインターン生をしております柴田と申します。以降よろしくお願い致します。さて、今回ご紹介させていただくのは、ビョークのアートワークなどでご存知の方も多いであろうフランスのデザインユニットM/M(paris)です。

1. エムエムパリス M/M(paris) とは

M/M(paris)は、フランス・パリを拠点に、ミカエル・アムザラグ(Michael Amzalag 1968-,paris)とマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak 1967-,Cavaillon)により結成された今人気のマルチデザインユニットです。 二人は、パリのアートスクールで出会いました。 ミカエルは、新学期の初日に全身青い装いで歩いていたところ、マティアスがやってきてわざとぶつかったのが最初の出会いだそうです。その後、1992年にミカエルとマティアスは二人でM/M(paris)を設立することとなります。

M/M(paris)の活動範囲はとても幅広く、ファッションや音楽関係との仕事が特に多く、過去のクライアントを挙げれば、ヨウジヤマモト、カルバン・クライン、プラダ、ビョーク、マドンナなど豪華なファッションデザイナーの名前が連なります。

そんなアート、デザイン、ファッションなど多分野で活躍しているM/M(paris)ですが、彼らは自身を、文化と広告の間を戦略的かつクリエイティブに仲介する存在と捉え、作品を通じて既存の秩序が持つ枠を広げようと試みているそうです。

2.タイポグラフィの表現力

M/M(paris)の作品といえば、キャラクター性の高いタイポグラフィを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。 代表的な作品として、ビョークの『Vespertine』というアルバムのアートワークで使用されているタイポグラフィがとても印象的でした。 繊細な細い糸のようなタイポグラフィは、ビョークの音楽の世界観にとても合っていて、その後もいくつかの作品で繰り返し使用されています。 M/M(paris)が作品で使用しているタイポグラフィはセルフメイドなものが多く、彼らの表現にとってタイポグラフィの重要性が高いことが窺えます。

また、日本でも東京TDC賞というタイポグラフィカルなデザインに与えられる賞を何度も受賞しています。

タイポグラフィ好きな人にとっては、ぜひ手に入れて使用してみたいものですが、どうやら今現在ライセンスの販売はしていないそうです。残念。

3. 法則性または秩序 独特なタイポグラフィに隠された計算性

さらにM/M(paris)のタイポグラフィをよく見てみると、ある法則性を持っているものがあることに気づきます。 たとえば一つの文字の中に、何パターンかのエレメントが存在し、それらを組み合わせることによって、全体が組み立てられているのです。

これに気づくと、装飾にもパターンがあったりといろんな発見があります。これはどんな形のエレメントが組み合わせられてつくられているのだろうとか、ちょっと考えたりしながら見てみると、まるでパズルみたいでおもしろいです。

最近の作品でも、その法則性がフルに活かされていたので軽くご紹介したいと思います。ビョークの公式ウェブサイトのデザインなのですが、三次元の軸を持った宇宙のような空間に、さまざまなエレメントが散らばっていて、一見バラバラに見えるのですが、ある方向に合わせると、エレメントが重なり合って文字が浮かび上がってくるのです。ぜひ、サイトに飛んで実際にたのしんでみてくださいね。

Bjork Official Site  http://bjork.com/

 

4.M/M(paris) まとめ

さて、今回はM/M(paris)をご紹介させて頂きました。 多方面にデザインの足跡を残しながら歩み行く彼らですが、今までいまいちとっつきにくい!と嘆かれてた方に、少しでも取っ掛かりを提案できたらば幸いです。そうでない方も、バラエティに富んだ華やかな活躍の断片を味わっていただけたのではないでしょうか。

私自身、M/M(paris)の大ファンなので今後の彼らの活躍がとてもたのしみです。

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