高解像度化が進み、ドットで絵を描くピクセルアートという物自体が昔のものになりつつありますが、ファミコン時代の人にも、そうでない人にもドット絵はどこか可愛らしく、不思議な魅力があるものだと思います。
そんな最新のドット絵デザインについて紹介したいと思います!

1.ドット絵デザインとは

ドット絵とは、ピクセル単位で描き込まれた昔のファミコンのような絵がのことです。 昔まだファミコン、スーパーファミコンの時代は、ほぼ全てのゲームがドット絵で描かれていました。 このドット絵ですが、定義は実は曖昧なところがあります。 元々ビットマップデータ (1ピクセルごとに色を指定しての制作されている一般的な画像データ) の解像度がかなり低かった昔のゲーム業界は、全てのグラフィックを低サイズに収める為に1ピクセルごと描き込んでいたのがドット絵の始まりです。 インベーダーゲームやパックマンのように、荒いドットだった頃はまだドットでの制作が簡単だったのですが、その後ファミコン、スーパーファミコンとマシンのスペックが上がるにつれて解像度が高まり、描き込める大きさや色も増えました。ほどよい解像度で、色数も十分にあったという意味でドット絵はスーパーファミコン時代で1つの絶頂を迎えたと言えます

2.ドット絵に変わる現在の画像表現技術 ベクターアート、3D、高解像度ビットマップ

ではドット絵で全て表現していたスーパーファミコンのドット絵最盛期の後はどのように画像表現は進化していったのでしょうか。 ドット絵は膨大な時間がかかる上に、アニメーション等の場合も全て1つずつ描かなくてはならないという性質から、急速に廃れていきました。 ゲームを見ればわかりやすいですが、今の主流は3DCGです。 これはリアルな映像をインタラクティブに動かせるという理由からです。 また、デジタルイラストの世界ではベクトルデータによるベジェラインのイラストが主流となりました。 動画ではマシンがハイスペックで高解像度になったことにより、実写や3Dのハイクオリティな動画をゲームにも取り入れることができるようになりました。

3.アイコンとしてのドット絵

スーパーファミコンから次世代ゲーム機(プレイステーションやセガサターン等)に移行したことによりドット絵の全盛期は終焉を迎えます。 しかしその後一気に普及したパーソナルコンピュータのアイコンに低解像度のビットマップが利用されるようになり、ゲームとは違った静かな固定ファンを作り始めます。 パーソナルコンピュータの普及に伴い、シェアが多く、カスタム性のあるアイコン自体が作品としてもみなされる様になり、ドット絵でできたピクセルアートはより身近なものになります。

pixcel

ファミコン時代に育ったデザイナー

ファミコンやスーパーファミコンで、ゲームといえばドット絵という時代に育った昭和後期の若いデザイナー達がやがて、ドット絵をデザインの手法の1つとして使用するようになります。 レトロゲームを懐かしむ風潮も相まって、ピクセルアートならではの独特な味わいに再び注目が集まりだしました。
膨大な手間をかけて1枚の絵を作り出すという、時代の波に逆行した手法が現代になって、かえって際立ってきたとも言えます。

それでは、最近のデザイナーによるドット絵のピクセルアートをご紹介します。

PixelDam

日本のロールプレイングゲーム的な雰囲気のあるピクセルアートです。

http://www.pixeldam.net/

KirupaVille

ドット絵職人達が自作のドット絵をかきあげていくというプロジェクトです。 ドット絵も人によってタッチがかなり異なるのがおもしろいですね。

http://www.kirupa.com

Eboy

欧米で人気のある、きっちり描き込まれた町の風景のドット絵です。
※クリックすると拡大します。


http://hello.eboy.com/eboy/

 

Groovisions

日本を代表するデザイナー集団、グルーヴィジョンズのドット絵風なアニメーションです。
※実際には3Dで制作されています

HALFBY – STAR TRACK  ヴルービョンズ ヴルーヴィジョンズ

http://www.groovisions.com/

アルバトロデザイン 猪飼 俊介