昔から植物はデザインと密接な関係にあります。 中世西洋の図案から、最近のグラフィックデザインまで植物はいつの時代もモチーフに用いられてきました。 人類の文化を表すCultureは、農耕という意味が語源でもあります。 昔から人類はあらゆる種族を超えて、文化を共有する時には農作物の育て方を教えあったからだといわれています。 本日はそんな植物とグラフィックデザインについての関係をもう一度見直してみようと思います。
1.植物と図案についての考察
植物というのは人類の文化が始まる前から存在し、そのシルエット、生態、成分、ありとあらゆる分野で人類と密接に繋がってきました。医療や建築、衣料、食文化に至るまで常に人類と密接しています。 人類は植物なしには生存不可能であると言えるでしょう。 生態系の中でも人類を含む動物の基盤として必要不可欠な存在であります。 そんな植物は動物以上にどんな時代もデザインのモチーフの主役となってきたのも頷けます。 人間は植物を育て、食し、さらには浄化までしてもらっています。 そうしたパートナーとしてのリスペクトも、図案として息づいている理由の一つなのかもしれません。
2.植物のイラスト、アート、デザインモチーフ
植物は学術的な理由から描写されることも多くあります。 例えば植物の効能や生態を示す為に描かれたり、毒性のある部分を伝える為にも昔から描写されてきました。 そうした植物のイラストレーションがタイポグラフや、デザイン、アートとしてのモチーフとして変化してきたのかもしれません。
3.ダイアグラムとしての植物
植物は、まず農耕や医学的な目的で植物のイラストレーションが人類によって描かれてきました。 様々な植物の特徴を記すことで、どのような植物がどのような効果を持っていたかを示し、伝えてきたと思われます。 そこでまず最初に植物の生態を記した植物のダイアグラムをご紹介したいと思います。
3. タイポグラフィと植物
ヨーロッパを中心に植物はタイポグラフィの装飾として本格的に使われ始めます。 動物や人物は強い意味を持ってしまいますが、植物のモチーフは普遍的なモチーフとして昔からよく多用されてきたからだと思います。では、植物をモチーフとしたタイポグラフィをいくつか紹介します。
4. レイアウトやデコレーションと植物
植物は建築やレイアウト、デコレーションとしてもモチーフにされてきました。 植物はあらゆるデコレーションの中でも花形だったといえます。 植物柄の建築デコレーションやレターのデコレーション、イラストレーションは世界中の図案から見受けられます。 特にアールヌーヴォー等、植物の曲線美や色の美しさをその文化の中心に据えたものも多いです。
5. 現代のデザインと植物
現在も植物はモチーフとして使われ続けています。 ほんの一部はありますが、現在のデザインにつよかれている植物モチーフもここで紹介しいたいと思います。
アルバトロデザイン 猪飼 俊介
コメントを残す