アメリカでは知らない人はいない程の大人気キャラクター、ミスターピーナッツについてです。私もこのひと癖ある外見に正直子供の頃はあまり好きではないキャラクターでしたが。しかし彼のビターな大人の魅力に次第に惹かれだした人もいるはずです。 本日はそんな彼、ミスターピーナッツについてです。

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1.ミスターピーナッツの生みの親、プランターズ社の歴史

ミスターピーナッツはアメリカのプランターズ社が生み出した企業マスコットです。創業者のアマデオ・オビッチ氏は19歳の頃からペンシルバニア州でフルーツを露店販売して生計を立てていました。アマデオ青年はフルーツが売れない時に当時人気が出だしていた塩ピーナッツを焼き、果実の片隅で売って生計を立てていました。その後焼きピーナッツは当時のブームも手伝い、かなり売れ行きがよくなりました。手で焼いてばかりでは作れる量がたかが知れていると思ったアマデオ青年は今まで手でかきまわしていた焼きピーナッツの製造工程を単純な機械でオートメーション化する事で大量の焼きピーナッツを製造し、焼きピーナッツの薄利多売を開始。これでかなり儲かると確信した彼は、フルーツを投げ出しピーナッツ一筋に転身し、1906年にプランターズ・ナット・アンド・チュコレート・カンパニーを設立。様々なフレバーを新たに考案し、ピーナッツ菓子を販売しました。マスコット・キャラクターを作ることにしたそうです。

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2.ミスターピーナッツの生まれるまで

アマデオ氏の様々なフレバー戦略により会社も軌道に乗りだしはじめました。 そこで次に企業マスコットを作ろうという事になりました。プランター社はまず1916年にマスコットキャラクターの一般公募をします。そこで選ばれたのが]バージニア州の14歳の少年が描いた、ピーナッツから手足が生えているシンプルなイラストでした。これがミスターピーナッツの原型だったそうです。あまりにシンプルなキャラクターだったため、プラント社はデザイナーを起用してそのキャラクターに大改造を行います。ステッキを持たせ、ハットをかぶせて手袋をつけて・・・そうして生まれたのが・・・当時かなり厳つい顔をした元祖ミスター・ピーナッツだったのです!

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3.ミスターピーナッツの変貌

当時アメリカのサタデー・イブニング・ポストへの広告を皮切りに、ミスター・ピーナッツは華々しくデビューします。黒いハットに、白い手袋、片眼鏡に黒いステッキという基本的なパーツはデビュー当初から変わっていませんが、顔つきとプロポーションは徐々にマイナーチェンジをしています。それでは最後に一気にミスター・ピーナッツの画像を紹介したいと思います。

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4.リアル・ミスターピーナッツの写真

ミスターピーナッツによって確実に収益を伸ばしたプランター社は積極的にミスター・ピーナッツを公の場に出し始めます。正直、リアルな彼はすこし気持ち悪いです。しかし、インパクトがあるのは間違いありません。今も当時も、ミスターピーナッツの着ぐるみは人々に感動と動揺を与えます。しかし心を動かす強烈なインパクトという意味で、非常に強い広告にもなっているのだと思います。 また、トラウマティックな強いインパクトで人を惹きつけるというスタイルは、シュルレアリスム的な要素も含まれているキャラクターな気がします。

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