エドワード・ゴーリーのゴシック・イラストレーションの世界




  ブログデザインの一新を発作的に始めました! まだまだ不憫な点が多く、申し訳ないきもちでいっぱいのアルバトロデザイン代表猪飼です。 さて、本日はヴィレッジ・ヴァンガード界隈では見たことない人はいないであろうぐらい有名でインパクトのあるイラストレーター、エドワード・ゴーリーについてです。 ゴシック調の繊細なタッチのイラストに、シニカルで残酷な内容がとても特徴的なエドワード・ゴーリーの世界をご紹介したいと思います。

 1.エドワード・ゴーリーの生い立ち

1925年にシカゴで新聞記者の父エドワードと妻リーの間の一人息子として誕生。5歳のときに読み死ぬほど怖かったと、語っている「ドラキュラ」は後の作風に強大なインパクトを残しました。Art Insitute of Chicagoに入学しましたが、そこで学んだ以外は独学でを絵を習得したそうです。

1942年の高校を卒業してからすぐに陸軍に入隊。大学ではフランス文学を専攻しました。ダブルデイ社のアートデパートメントに所属ししばらく一線で活躍をみせますが、ゴーリーの真意は自分自身の作品を自由に作ることでした。彼の作品には子供が多く登場するため、子供向けの絵本作家と思われがちですが、内容は登場する子供の死を描写したりと一見残酷なものが多く、1953年にようやくThe Unstrung Harpの刊行にこぎつけるまでは出版社には子供にはふさわしくない内容だとされ次々に断られ続けていました。

 そんな彼の作品は残酷ながらも今までにない斬新な内容であった為、多くの人から支持を得るようになりました。  多くを語らないそのナンセンスな文体から、様々な心理分析の対象として取り上げられました。読者は残酷な内容に隠された意図や主旨、ゴーリーの死への執着心の原因を探ろうとしました。その背景にはゴーリーのマザコン説などがあると取りざたされたこともありましたが、そういった事実に対してゴーリー自身自身は何も言及したことがなく困惑していたようです。

2.エドワード・ゴーリーの容姿と生活

 長身でやせていて、いつも毛皮のロングコートを着用しているのがゴーリーのトレードマークでしたが、動物愛護の観点から毛皮の着用を辞めたそうです。 築200年もの古い家に猫と住んでいて、録画した古い映画やX-Fileなどお気に入りのドラマをよく見ていました。
彼は陰気な人物であると思われがちですが、実際はとても陽気でアクティブ。毎週バレエの観劇にでかけるなど、とてもアウトゴーイングで、毎週色々なレッスンに通ったり、いつも通いつけのレストランで冗談話をしたり、また気軽にファンのサインの求めに応じたりする一面もあったようです。

3. エドワード・ゴーリーの世界観

 ゴーリーの作品には「子ども」や「死」の題材が数多く登場します。 ゴーリーにとって子どもとは、はたまた死とはなんだったのでしょうか。今は世代を超えて彼の絵本は長い間親しまれきていますが、実際彼は子供好きだったわけでもなかったようです。(ゴーリーには結婚暦はなく、生涯子供もいませんでした。恋愛にも縁がない、かといって同性愛者でもなく、そもそもそういった色恋話に全く興味がなかったようです。)
あるインタビューで、自身の作品がゴシックと呼ばれることに対してとう思うかについて聞かれこう答えています。
『ナンセンスをテーマにしていればそれは残酷なものになるはずなんだ。僕は「明るいナンセンス」は存在するのか、と考えてる。明るくて、おかしい、子どものナンセンスというものが。シューベルトが語ったように、「楽しい音楽」は存在しないんだ。それと同じで、楽しいナンセンスなんてものはないんじゃないかと思うね。』 と。彼の残酷ナンセンスな世界観にみなさんは何を感じとりますか?

    

   

動画でみるエドワード・ゴーリーの代表作 The Gashlycrumb Tinies

動画でみるエドワード・ゴーリーの絵本 The Hapless Child

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3 Comments

  1. こんにちは。
    エドワード・ゴーリーさん、初めて拝見させていただきました。
    自分からはあまりこういうタイプのものを
    進んで見るようなタイプではないので(^^;)、
    初めて見る世界観でした。
    いろいろな情報を普段から偏食的につまみがちですが、
    たまに自分からは見ないようなものを拝見するのは新鮮です!
    それにしても、このような残酷ナンセンスを通して
    エドワード・ゴーリーさんは何を伝えたかったのか、、
    私にははっきり理解はできませんが、
    完成された絵や世界観からは圧倒されるものがありました。
    ご紹介ありがとうございます!

  2. >rb4さん
    こんにちわ。エドワード・ゴーリー、読んでくれてありがとうございます! ゴーリーは残酷な描写が有名ではありますが、結構まともな絵も多いですっ笑
    でも、やっぱり独特なゴシック感で有名みたいですね。
    もうゴーリー自身は亡くなってしまっているのが残念です。

    rb4さんのブログも毎日見てます!写真がとても綺麗で羨ましい・・・
    ブログのデザインも更新中なので、また見に来てくださいね!
    書き込みありがとうございました!

    アルバトロデザイン 猪飼

  3. 突然のメールすみません。
    エドワード・ゴーリーのファンの方に観て頂きたい公演があります。

    ●セリフのない人形劇「バイセクル the bicycle」
     
    ゴーリーの作品の中から、「優雅に叱責する自転車」と「不幸な子供」を人形劇にしました。彼のナンセンスでシニカルな世界を 舞台いっぱい駆け回る喋らない人形達がお届けします。2004年の初演から大好評を頂き、今年、横浜にて再演をすることになりました。ご都合が合いましたら、是非、遊びに来て下さい。

    【日時】2010年8月19日~21日
           19(木) 14:00
    20(金) 11:00/14:00
    21(土) 14:00/18:30
    【会場】県民共済みらいホール(横浜市桜木町・みなとみらい)
    【料金】前売 2500円・当日 2800円
    【アフタートーク】21(土)の各終演後に 翻訳者の柴田元幸さんによる解説あり
    【ホームページ】http://hitomizabicycle.web.fc2.com/
    【お問い合わせ】人形劇団ひとみ座 studio@hitomiza.jp 

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