風邪が完治しました! が、仕事山積みで実はブログ書いてる場合じゃないアルバトロデザイン代表 猪飼です。 文章が硬くて読みづらいと定評があります。 というわけで、少しずつ、少しずつ文章を柔らかくしようと毎日がんばっております。 そんな本日はBlurのフロントマン、デーモン・アルバーン率いる色々な意味でミクスチャー・バンド、Gorillazのイラストを手がけて一気にまた有名になったコミック・アーティスト、ジェイミー・ヒューレットについてです。 現代らしい絶妙なデフォルメ感と、雰囲気のある独特なタッチに迫りたいと思います!

 

1.ジェイミー・ヒューレットの作品

  イギリスのウェスト・サセックス出身のコミック・アーティストで、イラストもこなします。 コミックとしては「Tank Girl」シリーズが有名で、独特なパンク・ファッションやロックテイストの強い世界観がイギリス全土でカルト的な人気を呼びました。 この「Tank Girl」はアメリカで実写化もされ、1995年に公開されています。

 ジェイミー・ヒューレットはイギリスでは、マンガ界のセックス・ピストルズと呼ばれるように、パンクテイスト溢れるメリハリのある世界観を描く事を得意としています。 細かくも、表情豊かで丁度いいデフォルメ具合の絵はまさに現代らしく、初期の頃は日本でいうと鳥山明の絵にもすこし似ています。

 上記のTank Girlや、様々なコミックでの人気からGorillazのプロジェクトを通して、数多くのイラストやコミックを描き続け、絵が上達したジェイミー・ヒューレットの作品はまるでアート作品のような完成度といえます。リアルな部分をしっかりリアルに描いて、軸となるキャラクターの「タッチ」はしっかりデフォルメされている感覚はなかなかマネできません。

 

 

2.Gorillaz ゴリラズ プロジェクト

 Gorillaz(ゴリラズ) の映像を初めてMTVで観たときは驚きました! すごくシンプルな3DCGの世界にキャラクターはジェイミーの2Dキャラクター、ただ車を走らせているだけなのにとてもオシャレで斬新! そして謎の日本語字幕・・・この感覚はなんなんだろうか! と思ったものです。 車に乗ってダルそうに走るメンバーは、どこか私の大好きなルパンシリーズに通じる感もあります。

 そんなGorillazの世界観構築に確実に一役買っているのがジェイミー・ヒューレットの絵でした。 1998年にヴォーカル兼プロジェクトの想起人でもあるデーモン・アルバーンと、ジェイミー・ヒューレットが手を組みます。 デーモンは音楽、ジェイミーはヴィジュアルを監督し、1つのバンドを作ろうというプロジェクトです。

 このGorillaz プロジェクトのなんともおもしろい所はヴァーチャル・バンドという、架空のバンドを構築して彼らに演奏からプロモーションまでやらせるという所です。 アニメ・キャラクターが主役となっていますが、ちゃんと裏設定もしてあるます。 まずはヴォーカルの2Dは30歳のイギリス人で、葉が抜けた猿顔です。 ベースのマードックは42歳のイギリス人でほとんど言葉は喋らない、ルパンで言ったらジゲン的なキャラクターです。日本人(大阪出身)のヌードルはギターで、日本人というよりはアジア人代表というような感じのいかにもジェイミー・ヒューレットらしいキャラクターで、18歳女性です。 ドラムのラッセルはNY出身のアメリカ人で、無口なメンバーの中でも特に無口な黒人です。

 まさにアニメを見ているような感覚でバンドメンバーを知りたくなるようなギミックが満載で、Webサイトや、ライヴがまた特殊で注目されています。 Gorillazは音楽もかなり自由な作りで、ロックやパンクからヒップホップ、ヘヴィメタルや電子音楽まで幅広く取り入れています。 しかもクオリティを落とさないプロディュースはさすがBlur(ブラー)として長く活動してきたデーモン・アルバーンという感じです。

 Gorillazは特に宣伝をせず、こっそりとリリースされ、イギリスのアンダーグラウンドシーンに受けいれられて以来、アルバムを出すごとにその人気は高まり、グラミー賞やレコード・オブ・ジ・イヤー等に表彰されたり、MTV Euro Music Awardsでもベスト・グルーヴ賞を受賞するなど、もはやヴァーチャル・バンドの域を超え始めています。

   

3.ジェイミー・ヒューレットとGorillazの魅力

 このジェイミー・ヒューレットがヴィジュアルを指揮するGorillazは、今やジェイミーにとっても切っても切り離せない関係であるといえます。 そしてこのヴァーチャル・バンドというプロジェクト事態、マンガやアニメ、音楽、映像、3DCG、ストーリーとかなり色々なものがミックスされている新しいタイプのメディア・ミックス・プロジェクトであるのも注目です。

 Gorillazの要ともいえるアニメーションは、音楽性を重視というよりもキャラクター性を押し出すことが重視されており、ジェイミー・ヒューレットのファンじゃなくても世界観にぐいぐい引き寄せられるような映像です。

 日本と比べて、実にイギリスらしい実にフレキシブルな方法で発達したアニメーションはクオリティーもテンポよく、音楽と一緒に観ていて気持ちいい映像が多いです。 新しいアニメーションと音楽のあり方、そしてこのビック・プロジェクトにまさに適役といえるジェイミー・ヒューレットに今後も注目です。

Gorillaz – 19 2000 – Soulchild Remix

Gorillaz – Dirty Harry HD

Gorillaz – Dare (Dave Aude Club Mix)