ようやく今回プロジェクトにも終わりが見えてきたアルバトロデザイン 猪飼です。 しかしまだまだ遠い道のりで、これからが正念場です。 さて、本日は日本のアーティスト、加藤泉についてです。 加藤泉の作品はアフリカや東南アジアのプリミティブな作品のようでもあり、女性のようでも男性のようでもあり、現代アニメーションに出てきそうでもあり、胎児のようでもあり・・・と、形容しやすそうで形容し難い人間がいつもモチーフにされています。 この人間・・・なんか気になります! 調べてみると、加藤泉は15年間家族を持ちながらも自分のアート作品を信じて活動してきた末の大成功者でした。 加藤泉の作品、人間性についてご紹介してみたいと思います。 

 1.加藤泉 苦悩と貧困のペインター

加藤泉は1969年に島根県で生まれた日本のペインター、彫刻家のアーティストです。 1992年に武蔵野美術大学を卒業後、育児をしつつも何度か画廊に出し、たまにもらった賞金で細々とアート活動を数年間続けていました。 誰に何を言われても、自分の作品はいつか売れる、みんなが分かってくれると信じ続けてアート活動を続けていました。

1992年に卒業後15年間、資金練りと家族、アート活動を天秤にかけながら細々と展示に出すも毎回売れず、絵画の賞金を狙って家族で生き抜く資金を稼いだりと、正に苦節の日々でした。 奥さんとなった亀山尚子も大変有望な若手アーティストであり、こうした身内の理解と刺激が加藤泉の一番の支えだったのかもしれません。

加藤泉は初期の頃から不思議な胎児のような人間をよく描いていましたが、なかなか人気が出ず、その作風を少しずつ中心からズラすように変えていきました。 やがてその胎児は不気味な顔つきとなり、迫力が増し、彫刻で立体作品も多く作るようになりました。

2.加藤泉 貧困から突如として世界的アーティストへ

資金練りに苦しんでいた加藤家族に、ある日突然世界のアート界が振り返ります。 加藤の地道な努力を知ってか知らずか、どこかで加藤泉の気持ちの悪い胎児の絵を見かけたドイツやイタリアといったヨーロッパの画廊が加藤を突如として招待します。

さらに、2007年、イタリアの第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際企画展に、日本の若手ペインターとしては初めて招待さます。 ペインティング及びドローイングを発表し、突如として与えられた世界の大舞台で引けを取ることなく、独自の世界観を展開しました。 新しくオープンした新富町にあるギャラリー 「ARATANIURANO(アラタニウラノ)」のオープニング個展では、初日で3,000万円を完売するという記録を樹立しました。

正に世界が突如として加藤泉に気づき、振り向き、突如に真の評価を下した瞬間でした。 一晩で美術館すら作品を欲しがるほどの人気アーティストとなりました。

 

3.加藤泉 不思議な胎児の彫刻

加藤泉の描く胎児は生き物である人類そのものを表しているかのような、人という「生命体」感を感じます。 女性であったり、男性であったり、子供であったり、大人であったり、そして時としてそのどれともとれたり、と不思議な有機性を持っています。 でもどこか不気味とかわいさが共存しているところに、存在感があるのかもしれません。

彫刻になった加藤泉の作品は実はかなり大きいものもあります。 人間の身長ぐらいだったり、はるかに人間の大きさを超えていることもあります。 大きい胎児のような子供の彫刻は見る者に迫力を与え、単純に観ているだけでおもしろいです。

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