こんにちは、インターンの森です。少し前まで涼しかったのにまた暑い日々が戻ってきました。夏バテにだけはなりたくないと思いつつお菓子とかばっかり食べてしまいます。夏にアイスは欠かせませんね。
今回ご紹介するのは日本でも人気のドイツの画家「Michael Sowa」です。映画アメリ内の絵画や豚のランプなどのアートワーク、絵本などの挿絵で見た事がある方も多いのではないでしょうか?
1.Michael Sowa ミヒャエル・ゾーヴァ(1945-)
ドイツのベルリンに生まれたゾーヴァは、芸術大学卒業後、画家・風刺画家・イラストレーターとして活躍し、1993年に出版された『ちいさなちいさな王様』の挿絵で一躍世界的な注目を集めました。
動物や昆虫が登場するユーモア溢れる独創的な作品は、日常の何でもないおかしな瞬間の記憶から着想を得ていますが、ゾーヴァ特有の世界が広がり、一度見たら忘れられない強烈な魅力を放っています。
近年は活動の場を広げ、オペラ「魔笛」(1998年)の舞台美術・衣裳を担当し、世界中でヒットした映画「アメリ」(2001年)では美術を担当し一躍世界中から注目されました。 さらに映画「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(2005年)では背景のイメージを提供するなど、ジャンルを超え国境を超えて才能を発揮しています。
日本でも個展や展覧会が開催され多くのファンを魅了しています。
1995年、現代を的確に諷刺した画家に与えられるオラフ・グルブランソン賞を受賞しました。
2.動物、人、自然、社会
ゾーヴァの描く作品は非常に世界観が独特で一つの作品の中にも物語があり、観る者を引き込む力があります。それは日常にある風景や人物、動物を描く中に通じる風刺が盛り込まれているからではないでしょうか?
一見可愛い動物もどこか哀愁を漂わせていたり、人間の道具を身に付けている事によって人との関係性を的確に表現しています。それは私達に強烈な印象というよりは、すごく自然な形で入ってくる印象があり、絵のタッチや色彩のテイストが深く関係しているのだと思います。
3.物語との調和
ゾーヴァの作品を絵本の挿絵などで初めて目にする方は多いと思います。そこで感じるのがその物語との絶妙な距離感、調和の高さだと思います。物語を上手く引き立たせ、読者を引き込む力、そして絵から想像する世界観。あまり説明的過ぎず読み手に対して想像させる部分を残しているゾーヴァの絵は作品全体に刺激的でもあり、作品を盛り上げる力があります。
また彼は映画の世界でも活躍しています。映画「アメリ」では美術を手がけ、印象的な多くの場面でその魅力を発揮しており作品に様々な表情を与えています。この作品で彼の存在を知った方も多いと思います。
4.まとめ
いかがでしたか?
僕自身「ちいさなちいさな王様」という作品でミヒャエル・ゾーヴァを知り、虜になりました。可愛いだけじゃない、不気味なだけじゃなくワクワクする様な世界がある。そこに魅了されたような気がします。今後も映画や舞台などで活躍されるのが楽しみです。
また、ゾーヴァの作品集も出版されておりますし、書店で手に取ってその魅力を感じてみて下さい。それでは今回ご紹介したのはドイツのアーティスト、ミヒャエル・ゾーヴァでした。
コメントを残す