こんにちは、夏真っ盛りですね。インターン生の森です。毎日暑いです。でも日本の夏特有の雰囲気や空気は大好きです。夕方の切ない感じとかたまらないですね。

さて、今回は感性や意識、五感など人間の内側の部分を表現し、様々な物質で展開する今話題の彫刻家:名和晃平(なわ こうへい)をご紹介致します。 現在、東京都現代美術館でも展示が開催されています。先日僕も行ってきました。

1.名和晃平 Nawa Kohei(1975-)

1998年、京都市立芸術大学彫刻専攻卒業後、英国王立芸術大学院(Royal College of Art)交換留学し、2003年、京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。2005年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)日米芸術交流プログラムでニューヨークに滞在。

その後世界各地で個展を開き話題を集めました。

2010年には、釡山ビエンナーレや第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010に日本代表作家として参加し、バングラデシュでは最優秀賞を受賞した。さらに、KDDIの携帯電話iidaのArt Editionsとして携帯のコンセプトモデルを発表、豊洲街区へのパブリックアート設置、人気ミュージシャンのミュージックビデオを手がけるなど、幅広い活動を展開しています。

2.意識、感覚、思考

名和晃平は、「Cell」という概念をもとに、先鋭的な彫刻・空間表現を展開するアーティストです。

ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材を情報社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを多義的に表現しています。作品は一見非常にシンプルで、ビジュルアル的にも美しく空間の中でも突出したものを放っています。しかし、作品には我々が生活の中で感じている感性や意識に問いかけるメッセージが込められています。

彼の作品で有名なモチーフにビーズを張りつけている作品『BEADS』において彼は「目の前にあるモノがあるかはわからない。しかし、のぞき込んで見るとそこには明確に物体の皮膚や表面が現れてくる」というコメントをしています。まさに視覚と意識の作品であると思います。彼は彫刻家という肩書きにとらわれない様々なモチーフを使用し作品を展開しています。しかし統一されているテーマは同じです。

3.挑戦し続ける姿勢

現在行なわれている展覧会では他にも多種多様な作品が展示されています。決して作品数は多くはありませんが一つ一つの作品のパワーが強いのでじっくり楽しむ事が出来ると思います。

光を分光するプリズムシートを用いて箱の中のオブジェを虚像にする「PRISM」、白く発光するシリコーンオイルの表面の泡を無数に生成し「セル」として表現する「LIQUID」などなど、また展示形式もユニークでキャプションなどはありません。なので鑑賞者は見たままの素直な印象を感じる事が出来ます。この展覧会の面白い点の一つではないでしょうか?

一つ一つの作品をじっくり見て作品から問いかけてくるメッセージを読み解くのも面白いかもしれません。

名和晃平作品は一見形態がバラバラという印象を持つかもしれませんがそれは彼が常に技術、素材に対してアンテナを貼って、気になったものに挑戦し続けているからかもしれません。目まぐるしく動く世の中で技術、素材に対してもしっかり目を向け取り組んで行く姿勢は見習いたいものです。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回は作家の作品上コンセプトや作品背景などの説明などで文が多くなってしまい申し訳ないのですが、コンセプトを読むと難しいと思うかもしれませんが、作品自体は美しく、存在感のある面白いものばかりなので是非展示会も御覧ください。今回の展覧会の構成も鑑賞者の素直な印象を大切にしているが故のものだと思います。

モノが溢れ「見る/感じる」ということにいくつものフィルターがある世の中だからこそ素直に感じるということをこの展覧会で体験するのも良い機会だと思います。

以上、今回は今注目のアーティスト名和晃平でした。

名和晃平のインタビュー

http://www.beams.co.jp/andmore/interview/inteview-with-kohei-nawa-1.html

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