Sarah Simblet デッサン作品 美しいボディラインを描くドローイング・アーティスト





  デッサン、デッサン、またデッサンな毎日のアルバトロデザイン代表 猪飼です。 写実的な絵の最も基本になるのがデッサンだと言われています。 デッサンは描画対象の人物やオブジェクトの形を捉えて、場合によっては凹凸や陰影で空間を表現するものです。 油絵だろうが、アクリル等で描くイラストだろうが、水彩だろうが、まず描こうとしている形が絵の中で正しい形かを図るための「下書き」のような存在でもあります。 すごく鮮やかな色彩表現が得意だったり、すごく迫力のある構図が得意だったり、独特の線のタッチが売りのアーティストでも、まずはデッサンを正確に描けるのに越したことがないと言われます。 人間の目を通して描き込む絵と、現実とのズレをいかに減らすか、それがデッサンです。 本日はモノを捉えるデッサンが天才的にうまく、下書きであるデッサンのラインだけでも非常に美しい線を描くアーティストをご紹介します。 

1.Sarah Simblet サラ・シムレット

サラ・シムレットはまだまだ最近注目されたばかりの画家ですが、人体のアナトミカル・ドローイング(解剖学的描写)という手法において現在最も影響力を持っている人物です。 人物の絵を描くというのは、人間にとって、アートにとって永遠のテーマでもあります。

サラ・シムレットは風景画、特に自然を中心とした植物や花の絵も大変うまく、彼女の描くラインはただのデッサンを超えて、その線そのものが芸術と言えるぐらい気持ちの良い線を引きます。 最近の傾向だと、デッサンのようになにか現実のものを観て絵を描く場合は、その情報をただ忠実に表現する技術が問われます。 しかしサラはレオナルド・ダ・ヴィンチのように解剖学を絵画に取り入れ、空間を捉えながら、さらにその内側にある筋肉や筋、骨といった構成物を脳内で把握し、リアリズムを助長させています。

知識や、脳内のデータをデッサンに持ち込むと、現実の図がどうしても湾曲されてしまう為よくない事という考えもありますが、彼女は知識と空間認知のその両方の能力を中立させた人と言えるでしょう。

サラ・シムレットは現在ロンドンを中心に個展や、講師をしています。 実は私の留学時代の母校でも臨時で講師をしており、初めてその画力を観た時、独学で絵を描いていた私はデッサンからちゃんと絵の勉強しようと決めました。 彼女の作り出す線はそれほど美しいラインでした

2.Sarah Simblet サラ・シムレットの作品と出版物 ANATOMY for the ARTIST

サラ・シムレットは芸術家、ライター、フリーランスのドローイングクラスの臨時講師としてロンドンやオックスフォードで教えていました。 オックスフォードの郊外に家を構え、たまに若い生徒達へ絵を教えるというとても自由な生活をしていたサラ・シンブレットでしたが、ロンドン芸術大学で講師をした際に同大学のアート教師の目に彼女の絵がとまりました。 これは世界的に通用する技術があると言って、先ずサラの本の出版を強く勧めました。

そして出版したのが、ANATOMY for the ARTISTという本です。 サラは彼女の美しい絵で、絵を描くために価値のある解剖学の知識を描いて出版しました。 この本はイギリスじゅうで反響を呼び、彼女は絵の講師として、BBC国営放送で放送される事となりました。 また、個展も決まり、さらに彼女の好きな植物の絵の描き方を記した本の出版も次々に決まりました。 植物の描き方を記したBotany for the Artistという本には、彼女の描く生き生きとした植物が多く描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.Sarah Simblet サラ・シムレットの作品と出版物 BOTANY for the ARTIST

自然に囲まれたオックスフォードでのんびりと暮らすサラ・シムレットにとって、周りの自然を描くことが彼女の日課であり、楽しみでもあります。 人物画と異なり解剖学的な知識は無くても、昔から樹や花を描き続けていたサラにとっては得意であり好きな分野でもあります。 樹や花などの植物だけでなく、昆虫や亀などの生物の描き方も記しています。

 

 

 

 

 

4.Sarah Simblet サラ・シムレットのスケッチブック

とにかく描き、そしてよく考えることがいい画家になる条件であると言えますが、サラ・シムレットのスケッチブックにはいかに彼女が多くの絵を描き、考えてきたかが手に取るように伺えます。

 

 

 

 

 

 

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1 Comment

  1. ruru

    こんにちは、ウェブで”drawing”を探していたところ、このページを見つけました。
    一つ気になったことがあります。

    4.Sarah Simblet サラ・シムレットのスケッチブック

    これはSarah Simblet のスケッチブックでは無く、http://www.selwy.com/about/ この人が解剖学の勉強用に描いた物だと思います。
    間違っていたらすみません。

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