スマーフ Smurf ベルギーの生んだ根強い人気のキャラクターとその歴史




  外に遊びに行きたいアルバトロデザイン代表 猪飼です。 早朝マラソンを始めて、やはりすこしずつ体調がよくなった気がします。 デザインの仕事で最も大切な事は、「いかに的確にリフレッシュするか」である。 という有名デザイナーの言葉は(誰の言葉か忘れました・・・)、いつも心に沁みます。 さて本日はベルギーの歴史有るキャラクター「スマーフ」です。 子供の頃姉が大好きで、家に何冊かスマーフの絵本がありました。 ベルギーのバンド・デシネ(カラーのマンガのような物)である事など知らず、日本の漫画とは違った世界観に姉と一緒に夢中で読みふけったものです。 体がブルー、キノコの家に住んでいるという時点でどこかオシャレ感すら感じられる、そんな日本に浸透しそうでしきらないキャラクター、スマーフの正体について紹介したいと思います。 

1.スマーフとは?

そもそも聞きなれない「スマーフ」とはなんなのでしょうか。 スマーフとは、ヨーロッパのどこかの深い森に住む小さな妖精で、カラフルなキノコの家に暮らしています。 青い肌に、ほとんど全員同じ顔立ちに、同じ服(白帽子と白タイツ)を着ています。

スマーフの村には100人のスマーフ達が住み、喧嘩をしたり助け合って生きているのですが、村の長としてパパスマーフ(唯一赤い服と、ヒゲをたくわえています)が存在します。 また、同じ見た目のスマーフの中でもうぬぼれ、くいしんぼう、うそつき、秀才、詩人、発明家といった個性の強いスマーフも多く存在しています。 村には女性は1人だけで、スマーフェットと呼ばれています。 ちなみにこのスマーフェットは元々人間の魔法使いガーガメルによって作られた悪いスマーフでしたが、パパスマーフの呪文により金髪の美女に生まれ変わりました。 また、新しいスマーフはコウノトリによって運ばれてきて増えます。

スマーフには妖精だけでなく、人間や偽者スマーフ等も登場します。 人間はガーガメルという名の魔法使いで、魔法の秘薬としていつもスマーフ達を狙っています。 恐ろしい人間とスマーフとの戦いもよくコミックでは描かれています。

作品としては、独特な青と白の人間達の模様と、カラフルな色のグラデーションによる世界観がとても特徴的です。 大勢の小人のようなスマーフが動き回るシーンはまるでウォーリーを探せの世界のように、とても細かく繊細です。 また、ブルーと白だけのスマーフ達を取り囲む森の緑と、カラフルなキノコは絵として見ているだけでもとても魅力的です。

2. スマーフの歴史

スマーフは1928年に誕生しました。(日本では手塚治が上京した年です) ベルギーの漫画家ピエール・クリフォール(通称ペヨ)のコミック「Johan & Pirlouit(ジョアンとピルルイ)」というタイトルで脇役として登場したのが全てのはじまりでした。 ブルーの体をした個性的なキャラクターは一躍大人気となり、後にペヨの代表作であった「ジョアンとピルルイ」よりも人気が出てしまいました。 ペヨは人気に答えてスマーフをメインに執筆するようになりますが、お気に入りの「ジョアンとピルルイ」よりも断然スマーフの方に人気が集まることにいつも不満を漏らしていたそうです。

スマーフという名前も、フランス語で塩をシュトルンフというのを間違えて、シュトロンフと呼んでしまったところに発想を得て生まれただけの(スマーフのベルギー・フランスでの名前はシュトロンフで、海外では略してスマーフと呼ばれています)もので、著者のペヨにとって、元々はあまり重要ではないキャラクターだったようです。

3. スマーフの作品

ペヨの想像とは裏腹に、スマーフはたちまち世界中で人気がでました。ペヨの描いた漫画「スマーフ」は30カ国語以上に訳され、シリーズ化することが決定したのです。 ペヨは世界中のスマーフ・ファンの為に生涯をかけてこの奇妙な妖精達の漫画を描き続けました。 しかしペヨ自身は16巻を完成させて亡くなってしまい、17巻からは人気に答えるべくペヨ以外の代筆で23巻まで発売されています。 また、日本で正式に発売されているのは、15巻までです。

スマーフの漫画リスト (wikipediaより)
1: Les Schtroumpfs noirs (第1巻『黒いスマーフ』) – 1963年
2: Le Schtroumpfissime (第2巻『キングスマーフ』) – 1965年
3: La Schtroumpfette (第3巻『恋人スマーフェット』) – 1967年
4: L’oeuf et les Schtroumpfs (第4巻『スマーフと不思議なタマゴ』) – 1967年
5: Les Schtroumpfs et le Cracoucass (第7巻『怪鳥クラッカラス』) – 1969年
6: Le Cosmoschtroumpf (第9巻『コスモスマーフ』) – 1970年
7: L’apprenti Schtroumpf (第10巻『見習いスマーフ』) – 1971年
8: Histoires de Schtroumpfs (第11巻『スマーフコント集』、※アンソロジー集) – 1972年
9: Schtroumpf vert et vert Schtroumpf (第12巻『スマーフ語戦争』) – 1973年
10: La soupe aux Schtroumpfs (第13巻『スマーフスープと大男』) – 1976年
11: Les Schtroumpfs olympiques (第14巻『オリンピックスマーフ』) – 1983年
12: Le bébé Schtroumpf (第15巻『ベビースマーフ』) – 1984年
13: Les p’tits Schtroumpfs – 1988年
14: L’aéroschtroumpf – 1990年
15: L’étrange réveil du schtroumpf paresseux – 1991年
16: Le Schtroumpf financier – 1992年
17: Le Schtroumpfeur de bijoux – 1994年
18: Docteur Schtroumpf – 1996年
19: Le Schtroumpf sauvage – 1998年
20: La menace schtroumpfs – 2000年
21: On ne schtroumpfe pas le progrès – 2002年
22: Le schtroumpf reporter – 2003年
23: Les Schtroumpfs Joueurs – 2005年

 The Smurfs Season 1 Volume 1: Clip 2
スマーフのアニメ シーズン1, ボリューム1より

Smurfs Season 1 Volume 2
スマーフのアニメ シーズン1, ボリューム2より

Smurfs(dublado)- Super Smurf- parte 1
初期のスマーフのアニメです

4. スマーフまとめ

スマーフの世界を一番楽しめるコミックがなかかな紹介できずにもどかしい思いですが、このスマーフ達ク、見た目はかなり没個性的ですが実に個性豊かで人間臭い所が面白いところです。 スマーフ村で一緒に暮らすものの、ちょっとした事がきっかけで2大抗争になって戦争を始めてしまったり(スマーフパパがオフの時によく起こります)、全員が狂ってしまう病気に感染したり、唯一の女性スマーフをめぐって大喧嘩をしたり・・・ 集団生活で起こりうる事をかなり人間臭く描いています。

時には一丸となって外敵と戦い、時には内部で徹底的に殴り合いという飾らない人間性が一番の魅力といえるかもしれません。 子供の頃はいつもとてもハラハラしながらスマーフを読んだものです。 また、思い出としてはコーンフレークについてくるおまけのスマーフでした。 いくつかマークを集めて送ると小さなスマーフが送られてきました。 サイズ的にも本当のスマーフのようで、しかもスマーフの村は100人なのでコミックのようにいっぱい揃えたい!と姉とドキドキして集めたものです。

ちなみにこのスマーフ、2011年に3Dで映画化されるそうです。 果たしてスマーフ旋風は巻き起こるのか・・・あまり期待しないで楽しみに待ってみようと思います。

 

The Smurfs – Trailer
2011年公開 3D映画スマーフ

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11 Comments

  1. スマーフの大好きです。
    映画になるなんて知りませんでした!!
    3Dじゃなくてもいいような気がしますが、とても楽しみです。
    フィギュア・グラス・布集めしてます。
    人気が出てほしいような、ほしくないようなちょっと複雑です^^;

  2. IKAI

    >チビ子さん
    はじめまして、書き込みありがとうございます!
    スマーフは、日本ではいまいちメジャーになりきれない感じがいいですよね。 ストーリーもとても人間臭くて、色々考えさせられてしまいます。
    最近はなかなか更新が遅いですが、色々と面白い記事が書けるようにがんばりますので、また是非観に来てくださいね!

  3. ヒロ

    小さい頃、大好きだったんです!!
    でも名前とか全然憶えてなくて、いつも人に説明できないでいました。
    スマーフって言うんですね。それもベルギーだったなんて。。。
    これで人に説明できます。
    マシュー・バーニーで検索して来たんですが、面白いエントリばかりですね。これからも期待しています。

  4. IKAI

    >ヒロさん
    はじめまして、書き込みありがとうございます。
    私の周りでも、スマーフは子供の頃知っていたけど、大人になるとすっかり忘れているパターンが多いみたいですね笑
    なかなか更新できておりませんが、お暇なときにでもまた見に来てくださいね。

  5. はじめまして。
    私は韓国の女優キム・アジュンのファンブログを運営している者です。
    ドラマの中でスマーフのイラスト入りの服を着ていたので、スマーフを紹介するためにこちらのブログを紹介させていただきました。
    http://kirakira1016.blog100.fc2.com/blog-entry-14.html
    どうもありがとうございました。

  6. 子供(kanta)の帽子姿がスマーフに似ている様な・・そんな思いで検索していたらこのHPを見つけました。とても素敵だったので、勝手にリンクさせていただきました。不都合がありましたらご連絡下さい。

  7. SORA

    私は、2年前ぐらいにスマーフを好きになりました!!
    でも、皆あまりスマーフの事をしらないみたいです;;
    今回映画化してすごく嬉しい気持ちです、もちろん見に行く予定デス。
    Hey!Say!JUMPの山田くんと知念くんが、声優をやるみたいです。
    私も、山田くんと知念くんが大好きなので、嬉しいのですが…
    映画を山田くんと知念くん目当てで見る方が多いようです;;
    少し、スマーフ好きとしては喜ばしくありません。。

  8. IKAI

    >SORAさん
    コメントありがとうございます。スマーフ、懐かしい感じもあり、カラフルで不思議な感じもある独特な世界観がいいですよね。確かにスマーフはこれだけ歴史がある割には日本であまり知られてはいないですよね。
    スマーフの映画、3Dのようですがあの世界観がどう表現されるのか怖いもの見たさで楽しみです。

  9. あやか

    スマーフ大好きです!!!!!
    映画もみたいです!!!

    でもあんま人気は出てほしくないですね。。。
    あんなかわいいのは知ってるひとだけ・・・WW

    もっとグッツがほしーーーいWW

  10. IKAI

    >あやかさん
    初めまして、書き込みありがとうございます! 昔はコーンフレークを食べてハガキを送るともれなくスマーフの小さいフィギュアがついてきくる企画があったのですが、最近は見ないですね・・・その質感やクオリティがすごく良かったんですが・・・
    またこれからもブログを宜しくお願いします!

  11. あやか

    スマーフの本って
    日本のどこの本屋さんで
    売ってるのですか?

    教えてください

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