こんにちは、梅雨入りしたというのにあまりジメジメしてなくて過ごしやすい日々ですね。このまま夏に突入して欲しいと願う、インターン生の森です。

今回ご紹介するのはアメリカのアーティスト、Tom Sachsです。彼の表現するユニークで考えさせられる世界をご紹介したいと思います。


1.トム・サックス Tom Sachs(1966~)

トム・サックスは1966年ニューヨーク生まれ。ロンドンの建築学校を卒業後、1989年バーモント州ベニントン大学を卒業。現在はニューヨークを拠点に制作活動を行っています。

最近の主な展覧会だと、”Nutsy’s”(ベルリン、グッゲンハイム美術館、03年)のほか、ホイットニー美術館、オルブライト= ノックス美術館など数多くの展覧会に参加しています。日本でも、04年森美術館などを巡回したハローキティ誕生30周年記念展『KittyEX.』に巨大なキティ像を出品したのが話題になりました。最近では東京:小山登美夫ギャラリーで05年の”McDonald’s”の個展を行っています。

彼の作品は、いわば「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」。PRADAのロゴマークを継ぎはぎして作られた、いかにも壊れそうな水洗便器やエルメスのオレンジ色の包装紙でかたどられた「マクドナルドのバリューセット」・・・そのクラフトマンシップに溢れた、わざと稚拙に仕上げられたディテールが目を引きます。エルメスもマクドナルドも、我々にとっては見慣れた消費イメージを、あまりにも違うグレードの「記号」同士をまぜこぜにする。アイロニーとユーモアに満ちた彼の作品の特徴でもあります。

2.ハローキティー

この作品は日本以外にもニューヨークなど海外でも展示され多くの注目を集めました。

高さ21フィート(約6.4メートル)でぜんまい仕掛けのキティのほか、10フィート(約3メートル)のマイメロディ(My Melody)、目の部分から水を噴き出す9フィート(約2.7メートル)のミッフィー(Miffy)の噴水、7フィート(約2.1メートル)のキティの噴水が展示されました。

彼にとってハローキティーは「キティはピュアな消費の象徴なんだよ。ハローキティは世界的なキャラクターだ。その純粋さは、僕らに真実を教えてくれる。ニューヨークの子供達のために、このキティの噴水は毎年夏に展示される予定なんだ」と話しました。

日本でも世界中でもハローキティーは本当に人気ですね。これだけ大きくなると迫力もあり、一つの彫刻作品として存在感があります。

3.資本主義

TomSachsはブランドを取り上げている作品が多くあります。それは私達に馴染みのある有名ブランドや、ファーストフード店など誰もが一度は目にしたことがある様なものばかりです。そしてそのブランドの持っているブランド名をファーストフードの包み紙などに転用し皮肉を含ませ、私達に作品を通して商品の持っている価値観、資本主義の一面を考えさせてくれます。

ここでは「マクドナルド」とPRADAやHERMESの包み紙を組み合わせています。包み紙が変わることで想像以上に強いインパクトが発生します。それだけ、目に飛び込んで来る情報に私達が如何に意識を奪われているかが分かりますね。

このファーストフードのセットとの組み合わせが絶妙で効果的に意図が表されていると思います。NASAをモチーフに架空の宇宙船打ち上げ計画の模様を記録した「スペースプログラム」もアメリカビジネスという面を含んでいます。

4.まとめ

如何がでしたか?今回紹介したトム・サックスの作品は私達の周りにある商品や考え、視覚に訴えかけてくるものが多く一度目にしたら忘れられない印象を与えてくれます。それだけ普段視覚に頼っているということですね。このように様々な面から物事を考えさせてくれるのはアート作品の面白い所ですね。

今回紹介したのはアメリカの現代アーティスト、トム・サックスでした。読んでいただき、ありがとうございました。

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