うまい、安い、のトリスウィスキーのマスコット・キャラクター、「アンクルトリス」についてです。 本日ウェブデザインの仕事でイラストを入れることになり、打合せで「アンクルトリスのようなキャラクターはどうでしょう?」と画像と共に提案したところ、「ちょうどその180度違うキャラクターがいいですね」と言われてしまいました。 このアンクルトリスへのモヤモヤを、ブログで晴らしたいと思います。

1.アンクルトリスというサントリーのマスコットキャラクター

 

愛くるしい直線的なのにほんのり温かい不思議なおじさんキャラクター、アンクルトリスは昭和33年(西暦1958年)に生まれました。 職業はサラリーマンで、草野球が趣味だそうです。 妻は和服の似合う美人で、とても愛妻家という一面もあります。 すこしエッチだけど、正義感が強くて、小心者。 無表情な方だが、繊細な性格です。(一部公式サイトより) そうです、アンクルトリスは、昭和の男性サラリーマ ンの「哀愁」を代表するキャラクターだったのです。
また、サントリーはマスコットキャラクターのアンクルトリスで成功を収め、洋酒天国というサントリーの発刊する雑誌や、トリスバーというウィスキーバーにもアンクルトリスを起用します。 洋酒天国にはアンクルトリスのイラストが表紙に起用され、トリスバーの看板や壁にもアンクルトリスのポスターが張られるようになりました。

 

1960年代 サントリーウィスキーのCM

サントリー トリスでハワイ! キャンペーン CM

サントリー トリスでは平和の印 CM

2.トリスバー 日本中大ブームとなったサントリー・バー

トリスバーと呼ばれる爆発的人気を呼んだ庶民的なバーが乱立し、トリスウィスキーは国民的なアルコールとなりました。  アンクルトリスのポスターが室内に貼られ、トリスウイスキーをソーダで割ったハイボールが大ブームとなりました。 低価格設定により、サラリーマンや大学生が気軽に訪れ、グラスを片手に様々な世間の話題を語り合うという、新しいライフスタイルを象徴する場でもありました。 トリスのハイボールは大阪では「トリハイ」、東京では「Tハイ」という愛称で呼ばれました。

3.アンクルトリスの生みの親 柳原良平(やなぎはら りょうへい)

アンクルトリスを生み出したのはイラストレーターの柳原良平でした。 彼のイラストに、コピーライターの開高健が彼の言葉や、アドバタイジングの文字を書きました。 また、アンクルトリスという名前はCMプランナーの酒井睦夫が決めたそうです。
アンクルトリスの直属の親である柳原良平は京都美術大学を卒業後、寿屋(現サントリーの当時の名前)に入社し、宣伝部として活躍しました。 彼の描いた人間くさいアンクルトリスというキャラクターはCMや広告にのって一躍大人気となります。 元々トリスウィスキーは低価格で日本人向けにピートによるスモーキーな匂いが弱く、若者や年配の男性を中心としたウィスキーブームの象徴としてアンクルトリスも一気に注目されました。
柳原良平のイラストは人気と共にラベルやポスターだけではなく、アニメーション化され、CMにも登場するようになります。 また、柳原は大の船好きで有名です。  サントリーのCMやアドバタイズ以外のフリードローイングではアンクルトリスと船が同時に描かれる事が非常に多いのは、このためです。 柳原はサントリー退職後は趣味の船や港のイラストや文章を多く発表しました。

サントリー アンクルトリス リバイバルCM (カラー)

当時のCM 「サントリー トリスウィスタン」