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 本日はCM映像の紹介です。デザインからは少し離れますが、真面目な記事が続いていたので心がリラックスできるような、懐かしくて心が温まるCMをいくつか紹介して行こうと思います。CMというかなり短い時間の中でいかにわかりやすく、且つ急がせずにストーリーを理解させるかという演出は今見てもさすがだと思ってしまいます。

 今回取り上げるCMのコンセプトは、心に沁みるドラマ風CMです。CM本来の視覚的(直接的)な派手さや見た目のインパクトを抑えて、じわじわと心に沁みこませる事で効果的な宣伝が成されている様なCMを懐かしさも加えて紹介していけたらいいなと思います。

1.ジョニーウォーカー 黒ラベル のCM
  子供の頃はよく理解できませんでしたが、今見ると大人なCMだなぁと感心してしまいます。設定背景や数少ない言葉で色々想像が膨らみます。場所や人物の設定から織り成される雰囲気がすごくうまい演出をしていると思います。

 

2.松下電送システム Panafax
 1990年のCMです。今は携帯電話が完全に普及してこういう使われ方はしなくなったのでしょうが、やはり手書きの文字で連絡取り合うっていうのはいいな、と思わせます。 最後はなんとなく考えさせられて、途中まで斜めに構えてみていた自分が恥ずかしくなってしまいました。

 

3.サントリーオールドCM  『娘の相手』 篇
 このCMはシリーズもので、一貫して小林亜星作曲のオリジナルBGM非常に効果的に使われています。
また俳優の演技や、映像の中の小物、ファッション等のセンスも素晴らしいです。シリーズを通して観ると、また色々な発見があり、非常にコンセプチュアルでよくできている広告だなと感心してしまいます。

「父の誕生日篇」  「父の上京篇」

 

視覚に直接的ではなく、間接的に心にうったえる広告
  今回の共通したコンセプトは、人間の気持ちの繊細な部分を刺激して考えさせるようなショートストーリーを展開し、その話の中にうまく商品を名脇役として参加させる事によって商品の価値を広告する、という部分だと思います。商品を全面に出すのではなく、商品を出演者とすることで純粋に「いいCM」=「いい商品」と消費者に構えさせる事無く思わせることができます。
 共通意識の無い人には伝わりにくいという欠点はあっても、こういう一技ひねったコンセプトのある広告はCMに限らず個人的に大好きです。自分の制作するデザインもこうした一技あるようなものを押し出していきたいですね。

 

アルバトロデザイン 猪飼 俊介