梅佳代 (うめかよ) ありのままの日本を写すカメラマンらしくない若手カメラマン




 ここのところ、漠然とでも「がんばろう」と思うアルバトロデザイン代表 猪飼です。 最近ちょっと暗い記事が多い気がするので、本日はなごみ系でいきたいと思います。 今日本で、そして海外でも絶大な人気を誇る若き日本の写真家、梅佳代(うめかよ)です。 私もカメラは昔から好きで、10年前、友達にもらった一眼フィルムから始めて、今ではデジタルも含めると4台も所有しているものの、いまだに「自分の写真」にまるでリーチできていない現状です。 でも、私にとっての写真は記念写真だから、とりとめのない感じでいいのです。と、自分に言い訳をしていたら、「記念写真」のもつ”味”と”雰囲気”を最大限まで引き出すことで平凡な日本の風景をアートにまで昇華させたカメラマンがいました。 カメラマン、梅佳代の魅力は飾らない日本をそのまま撮れる事なのかもしれません。 

1.梅佳代(1981-)

梅佳代の魅力は、冒頭分で散々書いてしまいましたが、「そのまま」である事です。 日本の「そのまま」をどうしてもカメラマンを含むクリエイターは我慢できず、飾りたくなります。 私も飾りたいです。 友達とか身内の記念撮影は多くの人の前ではどうしても隠したくなってしまうし、キレイに撮れた写真を見せたくなってしまいます。

梅佳代は平凡な日常で育ち、温かい家族の中でテレビを観ながら夢を見て、いつかイチローかっこいい・・・と思い、イチローと近づく為にスポーツカメラマンになろうかな、と思い、カメラを習い始めた。らしい、です。 しかし、少なからずそういう日本人的なミーハーな気持ちが心に浸透していて、その生活を愛しているからこそ撮れる写真を梅佳代は潜在的に知っていたようです。

梅佳代(梅佳代は本名)は1981年に石川県に生まれ、高校卒業後カメラの勉強をする為、大阪の専門学校へ通いました。 専門卒業後、上京します。 梅佳代の写真は日常の記念撮影であり、日常の面白かった瞬間をパチリと撮ったような、ライトで、くすっと笑えるけども、味があり、全体にまとまりのある写真は斬新かつ、トータルクオリティーの高いものでした。 梅佳代の作品は「写真新世紀」というコンペで佳作に2度選ばれ、2007年に出版した写真集「うめめ」で木村伊兵衛写真賞を受賞し、多くの人の共感を呼び写真集も大ヒットします。

梅佳代がキャノンのEOS5の標準レンズのプログラムモードでほとんど撮影するという、かっこつけないすごく普通の写真は、日本だけでなく世界中で共感、評価され、パリ、ロンドン、東南アジアでの展示が開催されました。 今では、「梅佳代的」、「梅佳代風」というジャンルができるほど若いカメラマンから強い支持を受けています。

 

 

2.梅佳代の写真作品

「おもしろい写真になるときって、だいたい、空気がおかしい。」と語る梅佳代は日常の中でも、特別普通すぎるものを感じ取り、写真に収めます。  「シャッターを押す瞬間は、悪魔になる。」というとおり、梅佳代が他人を撮る写真は人が撮って欲しくない瞬間も多く、撮った瞬間は心でニヤリとするそうです。

被写体賞は「近所の小学生」、「自分のおじいちゃん」、「知らない人」が好みで、永遠のテーマは「男子」という梅佳代のセンスも興味深いです。 とくに、おじいちゃんに対しての愛は強く、93歳になっても元気でカメラに撮られるのが好きなおちゃめな祖父を10年間撮り収めた写真集も出しています。 石川県の田舎風景をバックに撮影されるおじいちゃんの姿に、とても哀愁を感じます。 梅佳代は、おじいちゃんは写真を撮っていれば生きている、いつまでも長生きしてほしいから写真を撮る、という願いの元に撮られているという点もおもしろいです。

Wikipediaの梅佳代の「人物」が面白かったので、以下転載させていただきます。

・本人曰く、梅佳代の原点にして永遠のテーマは「男子」である。
・「男子」について、男子はばかで無敵でかっこよくて、大好きです。とコメントしている。
・梅佳代という名前は、ペンネームと間違えられることもあるが、本名である。
・会議通訳者にも同姓同名、字も全く同じの「梅佳代」がおり、互いに会ったことがあるという。
・祖父が大好きで「写真を撮っていればおじいちゃんは死なない」と言っている。
・幼少期、「柳田村(石川県)の観月ありさ」と呼ばれていた。
・高校の進路相談で「イチローと結婚したい」と真顔で話した。本人曰く「イチローに近づくためには、スポー・ツキャスターかスポーツ担当のカメラマンにならなければ」と思い、写真の専門学校に進学した。
・サイン会に足を運ぶほどネイチャージモン(寺門ジモン)のファンで、『ヴォーグ・ニッポン』2008年1月号では、「2007年一番好きな本・映画」に『世界偉人伝 ネイチャージモン』(白夜書房刊)を挙げている。
・テレビ番組で「カメラにPというモードがあるが、何の略か?」と問われた際、「プロフェッショナル」と回答した(正しくはプログラム)。

以上、Wikipediaより

以下、 「日常で起こっている事を撮っているだけ」という梅佳代の言葉がしっくりくる彼女の作品を紹介します。おもしろい日本の日常、という観かたでも、梅佳代の日常でおきてる面白いこと、という観かたでも楽しめます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3 Comments

  1. こんばんわ。
    梅佳代好きです。
    ありのまま、自分を飾らないって難しいです。

  2. IKAI

    >mazzaさん
    こんにちわ。 あの若さでほぼ無意識に味のある写真を撮れるのはすごい才能ですよね。
    日本のみならず、世界がこうした写真を待っていたというのもおもしろいです。
    VOWや投稿面白写真にも通じる部分がありながらも、梅佳代は一定の独自な視点を保っているのがカメラマンとしての才能なんでしょうね。

  3. しゃみぞー

    先日、図書館で「梅 佳代」さんの写真集が紹介されていたので、何気なく手にとって何気なくパラパラと拝見して、衝撃的爆笑!!!!!
    図書館だったにもかかわらず、声出して笑ってました!!

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