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海外旅行に行って食事のとき箸が欲しかったんですが、何て言ったらいいのか解らなかったので、思わず落語家ばりのジェスチャーをして、しかも通じた時の甘酸っぱい記憶が蘇ります。今日はそんなジャパニーズ・トラディショナル・アイテム「チョップスティック」に最近ブログ担当数の多い横内が迫ります!!

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1.箸とは
 箸(はし)は、東アジア地域を中心に広く用いられる食器・道具の一種で、二本一対になった棒状のものを片手で持ち、ものを挟んで移動させるために用いる。多くの場合、皿などの器にある料理を掴んで別の皿や自分の口に持って行くために用いられ、食器の一種に位置づけられており、材質としては各種の木、竹、金属、プラスチック、象牙等があり、現在多くは口中を傷つけないように表面を丁寧に削るか、漆・合成樹脂などでコーティングしてあります。

現代でも箸は日本で食事中に食べ物を移動する目的で使用する食器のひとつとして、西洋から来たフォーク・スプーンなどと並んで非常に広く用いられています。また、最近では宇宙飛行士が宇宙での食事の際に食べ物をしっかりと持つことができるので注目されているそうです。 また世界の約3割の人が主に箸で食事をしているとの統計もあります。

地域としては日本、中国、台湾、シンガポール、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、モンゴル、韓国、北朝鮮などの国と地区で日常的に使われています。このうちタイとカンボジアとラオスでは、汁に入った麺類を食べるときだけ箸とレンゲを使い、他の料理にはスプーンとフォークを用いるそうです。日本料理や中華料理の世界的な普及により、欧米諸国でも、箸を使える人は今や少なくありません。

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2.箸の歴史
5000年前の中国で、煮えたぎった鍋から食べ物を取り出すのに2本の木の枝を使ったのが箸の始まりと言われています。 史記によると、帝辛(最後の帝 いわゆる殷の紂王)が象牙の箸を使用したという逸話があります。 また、箸は元々、竹の棒の中央部分を加熱して曲げて作ったトングに由来する、ともされています。

 その後孔子が、「君子厨房に近寄らず」(君子遠庖廚)の格言に基づき、厨房やと畜場でしか使わない刃物を食卓上での使用する事に反対しました。そして料理はあらかじめ厨房でひと口大に、箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、食卓に出されるようになったと言われています。 西洋料理の食卓でフォーク・スプーンとともにナイフが使用されることとは実に対照的ですね。

中国文化が周辺地域に影響力を及ぼすと共に(周辺地域の民族が外交的に中国・漢民族から野蛮人と見られたくないこともあって)、他の国でも使われるようになっていったそうです。

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日本では、弥生時代末期の遺跡から1本の竹を折り曲げピンセット状の形にした「折箸」が発見されていますが、祭祀・儀式用の祭器として使われたものであろうと言われています。2本で1膳の「唐箸」を食事に使い始めたのは、5世紀頃とも、6世紀中頃に百済から伝来してからとも、7世紀はじめの聖徳太子の遣隋使の頃からとも言われていますがこれも定かではないそうです。古い時代の箸が発見されにくいのは、木や竹でできた箸は腐りやすく、また単なる木切れか箸かの区別もしにくいためと考えられます。

3.日本での箸
日本において、食事に用いられる箸の典型は、短い木に漆・合成樹脂を塗ったもので、塗り箸と呼ばれます。漆を塗り重ねた箸には独特の光沢があり慶事などに用いられるそうです。一方、木目の美しさを出すために表面に漆などによる塗りを施さない箸もあります。日本の箸は、食べ物をつかむ側のみ先が細くなっているものが多く、例外として、祝箸は両端ともに端に向かって細くなっています。また、塗りを施していない箸には木目の美しさを強調するために後端を片面に向かって鋭角に切り落とす「天削げ」と呼ばれる加工を施したものがあり、近年では塗り箸にも装飾のために天削げの加工を施したものがあるそうです。日本の箸の先が細くなっているのは、骨付きの魚を食べる際、骨と身をより分けやすくするためなのだそうです。 日本の箸は塗り箸も含め木製が主流であり、次いで竹製が使われ、現代では子供用や一部の食堂などで折れにくいプラスチックもよく使われます。

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4.割り箸
 また、割れ目の入った細長い木片または竹片を縦に2つに割ることで箸になる割り箸もあります。これは使い捨て用の安価な箸として、店舗などで販売される弁当や一部の食堂などで提供されています。 以前は材木として役に立たない木片や間伐材を使っていましたが、近年の需要の伸びから森林の乱伐につながり、問題視されています。 そのためもあり、またゴミ削減のため、ここ数年で割り箸を使う飲食店は激減したそうです。

5.中国 での箸

 中国の箸は日本の箸よりもやや長く、先もその反対側も若干細くなっているが、日本の箸に比べてそれほど細くはなっていないようです。円柱型や四角柱型が多く、また四角形型のものも、食べ物を挟む部分はたいてい円柱型をしています。最も高級なものは象牙を用いるそうです、普通は竹や木を原料としています。またプラスチック製の箸を用いるところもあります。現在は日本の割り箸を中国で製造してきた影響から、現地でも割り箸が広まってきているが黒竜江省など中国東北部の白樺など森林資源の乱伐が懸念されています。

6.朝鮮半島
 朝鮮半島では金属製の箸が使用されます。現在は衛生面、耐久性からステンレス製が主です。韓国では、かつては割り箸などもありましたが1993年以降使い捨て用品が法律で規制されたため金属箸が再び定着したそうです。箸に向く木材資源が少なかった事と祭祀器としての側面から王族や両班など支配階級を中心に銀などの金属食器が利用されてきた名残でもあります。 硫黄や砒素と反応し変色するため、暗殺を未然に防ぐ効果もあったそうです。なお戦後、欧米の真似をして庶民にも金属製食器が広まったとの説もあります。
 

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7.箸のマナー 「嫌い箸」について
箸のマナー違反の事を「嫌い箸」といいます。 箸についてのマナーはかなりありますが、一部をここでご紹介します。

刺し箸
料理に箸をつきさすこと
渡し箸
食事中に器の上に箸を渡しておくこと。食事終了の合図。
寄せ箸
器をお箸で引き寄せたり、押すこと。
ねぶり箸
ご飯など箸についた食べ物をなめること。
箸渡し
自分のお箸から別のお箸に直接料理をのせること。
二人箸
二人同時に一つの器の料理にお箸を入れること。
迷い箸
どの料理にするかお箸を持ったまま迷うこと。
持ち箸
同じ手でお箸と器を同時に持つこと。
かき箸
器のふちに口をつけて、料理をかきこむこと。
受け箸
お箸を持ったままご飯をおかわりすること。
空箸
お箸を一度料理につけたのに、食べずに箸を戻すこと。
くわえ箸
お箸を口にくわえたまま、器を手に持つこと。
こじ箸
器に盛られた料理をかきまわして探すこと。
込み箸
口にほおばった料理を箸で口の中に押し込むこと。
探り箸
汁物などを器の中でかきまぜて中身を探ること。
叩き箸
箸を打ち鳴らしたり、食器などに箸をあて音を鳴らすこと。
涙箸
汁をお箸の先から落とすこと。
指し箸
食事中にお箸で人や物を指すこと。
振り箸
お箸の先についた食物を振り落とすこと。
立て箸
ご飯の上に箸をつきさすこと。人が亡くなった時にする。
これでもごくごく一部です。箸の作法はとても奥が深いですね。

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例えば、もし凄く綺麗な女性と食事をする機会があったとして、そこでその女性があまりにもお粗末な箸の使い方だと恐らく幻滅してしまう方もいるかと思います。しかしスマートに扱っていると、あくまで私個人の意見ですが、コロっといってしまう気がします。(笑)

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