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年末年始に帰省される、あるいは旅行に行かれる方は大勢いらっしゃると思いますが、本日はそんな旅行のお供スーツケースのご紹介です。  グローブトロッターという私も愛用しているイギリスの老舗旅行鞄メーカーがあるのですが、今ここの鞄が巷で非常に人気が出ていますので、その人気の秘密に迫りたいと思います!!

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1.グローブトロッターの歴史
   グローブ・トロッターは、1897年にデイビッドネルケンという英国人によって創業されました。 当時ロンドンのクラーケンウェルに位置していた工場でグローブトロッターは生まれ瞬く間んひ英国を代表するトラベルケースとして世界中に名を馳せるようになりました。
英国王立空軍や英国航空が正式採用し、エリザベス女王陛下は自身のハネムーン用のトラベルケースとしてグローブ・トロッターを選び、アーガイル公爵、ダイアナ妃などのセレブにも愛されています。チャーチル元首相は常に片手にはグローブトロッターのアタッシェケースを持っていたそうです。

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2.グローブトロッターの剛性
   グローブ・トロッター最大の特徴は、ヴァルカン・ファイバーと呼ばれる特殊な素材使いにあります。軽さと弾力性をその特徴とするヴァルカン・ファイバーは特殊な紙を何層も重ね樹脂をコーティングした素材で、当時としては最先端の素材でした。
重量は最も小さい9″ Mini Trunkで1kg、最も大きい33″ Trunkで5~6kg程です。

ヴァルカン・ファイバーは、たわむことでケースに加わった力をうまく逃がすために形状復元能力が高く、歪みや割れに対し、とても強いという特徴をそなえています。
それを証明するように、かの有名な「象が乗っても壊れない」という宣伝コピーに象徴されています。紙の一種であるヴァルカン・ファイバーでつくられた頑丈さを人々はなかなか信用できませんでした。そこでドイツのハンブルグの動物園で、重さ1トンの小象が実際にグローブ・トロッターの上に乗ることになりました。結果は見事につぶれることなく、その堅牢性を実証しました。 頑強なトラベルケースは世界中の冒険家達にも愛用されました。

3.グローブトロッターの生産ペース
グローブ・トロッター社は英国で最も有名なスーツケース・メーカーとして、見ためのシンプルさとは裏腹に頑なまでにハンドメイドにこだわり1897年当時とほとんど変わることの無い手法で作られているそうです。ロンドンから少し北に離れた小さな町ブロックスボーンでは、職人が長年の経験で培った技術を駆使し、創業当時から変わることの無い、ずっと現役の古い機械で今も一つひとつ丁寧に作り続けているそうです。熟練した職人たちが昔ながらの製法で現在も、日産20個という少量生産のペースを守り続けているそうです。

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4.カラーバリエーション
1900年代初頭、旅行鞄の色は決まってブラウンでした。しかし、その時代では「アバンギャルド」とされていたグローブトロッターは他と違う色、しかも旅に関連が深い空と海の色であるネイビーをトラベルケースに採用したそうです。その色に変えてからグローブ・トロッターは瞬く間にトラベルケースの代名詞となるほど人気を得ました。この色への果敢な挑戦を象徴するネイビーはグローブ・トロッターのコポレートカラーとなり、いまでも同社の定番トラベルケースカラーとして根強い人気を誇っています。

しかし昔からのアバンギャルドな精神による色への挑戦は今でも衰えていないようです。ネイビーの他、ブラック、グリーン、レッドの定番色に加え、最近ではアイボリー、コロニアルブランなどの1930年代のトラベルケースカラーを美しく復刻する事に成功したようです。 そして新しくオレンジ、ロイヤルブルー、ピンクなどの個性的な新色が加わりました。

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 私が所有するグローブトロッターです。  スピットファイアという英国の戦闘機の迷彩柄でスピットファイア生誕70周年記念に70個限定で作られたようです。 迷彩なんですが意外とカワイイですよね

 

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毎年クリスマスが近くなるとグローブトロッター社からクリスマスカードが送られて来ます。かなり分厚いカードで毎年部屋に飾らせて頂いております。こういう気の利いたサービスがニクイですよね。顧客のハートをしっかりとホールドするというのはこういう事なんだと思います。

アルバトロデザイン 横内 康弘