仕事柄どうしても座り仕事になってしまうアルバトロデザイン代表 猪飼です。 打合せが無い日は基本的に朝から夜まで一日じゅう事務所でパソコン作業のため、かなり運動不足になってしまいます。 1日ほとんどの時間をマウスを触って過ごしているので、近日マウスをおもいきって高性能のものに変えました。 しかし、マウスよりも長く一緒にいる道具・・・それは椅子でした! もう、座りすぎてクッション部分が板状態です。 これはいかん、腰も痛くなるわけだという訳で、ついに椅子交換を検討しています。 そんな個人的理由で、本日はオフィスチェアデザインを紹介します! 

1.オフィスチェアという概念

素晴らしいデザインの椅子は世界に多数存在しますが、オフィスチェアというとかなり限定されてしまいます。 ではオフィスチェアとは、一体どんな椅子を指しているのでしょうか? オフィスチェア、つまり事務用の椅子がいわゆる椅子とは決定的に異なる部分は、足にあります。

オフィスチェアは主に支柱が一本で、複数に分かれた脚部の先に車輪がついているものの事を指します。 支柱の高さ調節がついているものが多く、現在ガス圧式と油圧式が一般的です。 古いものだとネジ式のものもあり、立つ事無く椅子ごと動けるという機能性に長時間使用を前提とした調節器がついています。

椅子の中でも実はかなりのシェアを誇るこのオフィスチェアですが、仕事目的の為かなかなかいいデザインのものが出回らず、デザイン過疎アイテムとも言われています。 最近になって、次世代オフィスチェアとしてハーマンミラーやエルゴヒューマンといった新しい人間工学に基づいたデザインチェアが生まれて活性化しているデザインオフィスチェアをいくつかご紹介します。

 

 

 

1994~ Herman Miller / Aeron Chair  ハーマンミラー社 アーロンチェア

価格
15~20万円前後(モデルやオプションによる)

概要
1995年に発売されて以来、次世代メッシュオフィスチェアの火付け役、代名詞ともなったハーマンミラー社の定番ワークチェア、アーロンチェアです。  背骨が正しいカーブを描くように設計され、長時間の仕様でも骨盤に負担がかかりません。 身長、体格によって3サイズまで作られていて、素材もメッシュとプラスチックだけでなく革や、アルミパーツなども選べます。 1994年にはニューヨーク近代美術館コレクションに選定され、1996年には日本でも「グッド・デザイン賞」金賞を受賞しています。 廉価版として2003年よりミラ・チェアが発売されました。

 

2001~ Vitra / Ypsilon  ヴィトラ社 イプシロン

価格
15万円前後(モデルやオプションによる)

概要
体の動きに合わせて椅子のパーツの角度が変わるヴィトラ社のイプシロンです。 最近のモデルだと、腰の位置にゲル状のマットがついていて、腰の体温調節まで可能となっています。 世界各国のデザインアワードで受賞し、日本では2001年グッドデザイン金賞を受賞しています。 こちらもレザーやアルミのモデルも販売されています。

 

1980~ Wilkhahn / FS-Line ウィルクハーン社 FSライン

価格
38~50万円前後

概要
現在のハイテクチェアの原型となったドイツのウィルクハーン社のFS-Lineは人間工学的に健康な姿勢で座ることをサポートした世界初のオートシンクロ・アジャストメントのオフィスチェアです。 発売25周年を迎えた今も揺るがない人気の商品です。 少しレトロなデザインは25年たった今もそのままで、アジャストメント機能も高さぐらいしかついていません。 椅子を人間に合わせるのではなく、どんな人間にも合う椅子の究極の形です。

 

 

1946~ Herman Miller / Eames Soft Pad Exective Chair  ハーマンミラー社 イームズ ソフトパッドチェア

価格
40~55万円前後

概要
仕事と、リラックスを共存させたイームズデザインのエグゼクティブ・チェアです。 ハーマンミラーでは現在でも受注販売をしており、3~4ヶ月かかるものの手に入れることは可能な伝説のオフィスチェアです。 イタリア製の本皮ができたボディはとても魅力的ですが、価格もそれなりなのです・・・

 

 

1995~ Ergohuman / EH-HAM   エルゴヒューマン社 EH-HAM

価格
6~10万円前後

概要
これぞオフィスチェア界のダークホース、エルゴヒューマン社の椅子です。 ハーマンミラー社の椅子とそっくりだけど、この値段、そしてどこにも書かれていない生産国・・・ 実は、中国の呉 耀全 / Neil Wuという方によってデザインされ、台湾にて企画、中国にて生産されているハーマンミラー的なオフィスチェアなのです。 しかしはじまりはどうであれ、デザイン、機能性と共に高い評価を受け、デザイン賞こそとれないものの、人によってはハーマンミラー以上のフィット感と評価するほどの実力です。 値段は約半額程度で、デザインも悪くないと思います。 こちらも数色のメッシュ素材やレザー、アルミ素材などもあります。

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