突然ですが皆さん、黒電話をご存知ですか? よくお爺ちゃんやお婆ちゃんの家にあったりするあれです。今日はそんな昔なつかしの黒電話について少しご紹介させて頂きたいとおもいます。

 黒電話といっても意外と種類があるようです。その形の元祖となったのはどうやら3号電話機と言うもので、工業デザイナーのヘンリー・ドレイファス(Henry Dreyfuss)がデザインした電話機をほぼそのままパクったものが黒電話の原点になっている様です。ただこの3号電話機なんですがちょっとヨーロピアンテイストな形をしており皆さんの馴染みの形ではないと思います。この後継機の600型などが私たちには馴染みの形のようですね。

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上記の3号電話機の後に4号電話機が登場し、デザインも少しシンプルな形になり全体的に丸みがかったデザインから当時は「ダルマ」などと揶揄されたそうですが、この丸みがなんともカワイイですね。因みにこちらの4号電話機ですが昭和30年代を中心に使われていたそうです。そしてこの後に600型という昭和50年代ぐらいに使われていたお馴染みのあの黒電話が登場します。

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この600型になるとデザインもさらにシンプルになり軽量化もされ、全体的に丸みが取れたせいか「ダルマ」と揶揄されることはなくなったそうです。この600型が黒電話の最終形態といっても過言ではないでしょう。この頃になるとコードがコイル状になっており、身に覚えがある方もいらっしゃると思いますが、人差し指でクルクルと指に巻きつけていた人も少なくないはず(笑)。
 そしてついに「ジーコジーコ」とダイヤルを回す時代が終わりを向え、やがてニュータイプであるプッシュフォンが登場します。 

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回転式ダイヤルからプッシュフォンの601-PW形に変わるとカラーバリエーションも黒、白、グレー、アイボリー、緑、黄緑、青、水色、ワインレッド、コーラルの10色に増えます。

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ダイヤル装置の廃止と回路のプリント基板化によって筐体デザインの自由度が上がり、ベル装置を電子音にすることで、オリジナルの600形とは全く異なる薄型の形態となりました。、これが現在の電話機のデザインへの架け橋となり、3号電話機以来40年以上続いた「黒電話」の時代に終わりが見えはじめたそうです。
 これからどんどんこの手のどっしりとした存在感のある電話がなくなっていくと思うとちょっと寂しい気もしますが、この記事によって皆さんの心に残って頂ければ幸いです。

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